“わか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワカ
語句割合
14.1%
13.7%
10.7%
10.5%
10.5%
8.6%
6.5%
5.3%
4.2%
3.1%
(他:190)12.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『あなたは生前せいぜんすこしもおかわりがないばかりか、かえってすこしおわかくなりはしませぬか。』
こころしずめてこちらからのぞいてますと、其処そこには二十五六のわかうつくしいおんな
どうしてもわからないので、おれなどはまだ学問が足りないのだ、平家物語を註釈する程に学問が出来て居ないのだと言つて
一人の無名作家 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『ですから、那麼事こんなこといてはにもわからんのです。議論ぎろんするちからいのです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ランプはすでに消してあるから、暗くてどこに何が居るか判然とわからないが、人気ひとけのあるとないとは様子でも知れる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅人たびびとつゆわかてば、細瀧ほそだき心太ところてんたちまかれて、饂飩うどん
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
秘密造船所ひみつざうせんじよいでわたくしは、鐵門てつもんのほとりで武村兵曹たけむらへいそうわか
ひきありは、そこから三びきのおともだちにわかれてうえかえることになりました。
三匹のあり (新字新仮名) / 小川未明(著)
それが何に対する憫れみなのか、平生へいぜいはいっこう見当が付かないでいたが、今、ひょいと、わかったような気がした。
と、車内の薄暗うすやみうちでもハッキリとわかるほど、瑠璃子は勝平の方を向いて、嫣然えんぜんと笑って見せた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
上になった手の甲の、五つにわかれた先の、しだいに細まりてかつ丸く、つやある爪におおわれたのがい感じである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして、とうとう、大きなてっぺんのけたくりの木の前まで来た時、ぼんやりいくつにもわかれてしまいました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それに年が十六で、もう十九になっている玄機よりはわかいので、始終沈重ちんちょうな玄機に制馭せいぎょせられていた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
巡査に取っては、魚河岸の侠男いさみが身を投げたよりは、年のわかい医学士と云う人間の、水に棄てたものは意外であった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
倉知夫人は務の帰ったあとで、そのころよく出入している株式の仲買店にいると云うわかい男と奥のへやで話していた。
白っぽい洋服 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私はその翌日からまた会社の往き帰りに、わかい女に注意するようになったが、その四五日は姿の似た女にも往き逢わなかった。
妖影 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さらずば一の肉體があぶらと肉とをわかつごとく、この物もまたそのふみの中にかさぬる紙を異にせむ 七六―七八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
封爵、栄進の恩に浴した将軍たちの名はいちいち挙げきれないが、玄徳は、この栄を留守の関羽にわかつことも忘れなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
森さんは去年細君にかれて、最近また十八になる長子とわかれたので、自身劇場なぞへ顔を出すのをはばかっていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
むす子は、ただしばしば男にわかれねばならなくなる運命の女であるというところに、あっさり興味を持っているようだった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
処々ところ/″\売って歩きますが、もとより稽古が好きで、ひまの時は、水を汲みましょうお湯をわかしましょうなどと
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それにころこん七日なぬかからもたねばわかないやうな藍瓶あゐがめそめられたので
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
現に今日も私よりわかい芸能人に芸道上の注意を与える場合、必ずやそれはこの序、破、急の欠陥以外にはないから妙である。
わかければ道行みちゆらじまひはせむ黄泉したべ使つかひひてとほらせ 〔巻五・九〇五〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
白いまだらと見えたのは顔や、手足や、服の破れ目から露出した死人の皮膚で、それが何千あるか、何万あるか判然わからない。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そんな光景を見るともなく見まわしているうちに福太郎は、ヤット自分が仕出かした事が判然わかったように思った。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その比田が島田に会いに行って話を付けたとも、または手紙で会見の始末を知らせてったとも、健三には判明わからなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「はい。けれどもそれを読んでしまったあとに、それが秘密にしてある事が判明わかりましたので焼き棄ててしまいました」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし水際に始めて昨日、今日のわかい命を托して、娑婆しゃばの風に薄い顔をさらすうちは銭のごとく細かである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それでもあの崖はほんとうのわかみどりや、はいいろのや、かばの木の青やずいぶん立派りっぱだ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
これは、赤人あかひと名高なだか和歌わかうらですが、黒人くろひとに、すでにそのお手本てほんがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これ我楽多文庫がらくたぶんこなづけ、右の社員中から和歌わか狂歌きやうか発句ほつく端唄はうた漢詩かんし
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そばで聞いては、何とも了解わからぬやうな太甚はなはだしい田舎訛ゐなかなまりで、互に何事をか声高く語り合ふので
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
にしろラクダルのえら證據しようこは『怠惰屋なまけや』といふ一個ひとつ屋號やがうつくつてしまつたのでも了解わか
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
まなこは痛恨の涙をわかして、彼は覚えず父のおもてにらみたり。直行は例のうそぶけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
毎日二時過ぎると小さなおかまでお湯をわかして、たらいへ行水のお湯をとってくれた。
尚ノートに依つて見ると弟は東京を慕ひ、聞いて居た俺を慕つて飛騨から出奔して来たことが分明わかつた。
悪魔の舌 (新字旧仮名) / 村山槐多(著)
それは、自分の顏であるから、見違へるわけはないが、體つきと、着物と、髮の具合をとりかへたらばちよいと自分でも分明わからなからうと思ふのさへある。
私の顔 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
おのれより三歳みつわか山田やまだすで竪琴草子たてごとざうしなる一篇いつぺんつゞつて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
劉禪は年もわかし、質も凡庸であつたから、劉備の遺命を受け、後事を託された、孔明の苦勞は並々でない。
大川の水は、洪水の時、森の根を洗ってひたるとみえ、御堂のすぐ側まで、平常でも、わかれ水がひたひたと寄せていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
椰子の下葉は、精一杯に開いて、項垂れがちである、中の葉は前後左右、出來得るかぎり、わかれてゐる。
椰子の樹 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
「……あたし……それは、みんなあのの虚栄だと思うわ。そんな人の気持、あたし理解わかると思うわ」
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自分は、何も柳沢に同情をしてもらいたくはないが、しかし私がどうして今こんなになっているか、その原因については、とても柳沢は理解わかる人間ではない。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
一度何のことかと父にいたら、拳固げんこをかためて頭のところへもっていったようなことをしたが、私にはなんのことなのか分ったようでわからなかった。
言葉さへわからねえ様な役人が来て、御維新ごいしんおれたと言はぬばかりに威張り散らす、税は年増しに殖える、働き盛を兵隊に取られる、一つでもいことはえので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かう言ふ内容に対する考への変化が段々縁語・かけ詞を発達させて、首尾交錯してわかつことの出来ないのを特徴とする様な病的な修辞法が出来て来たのである。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まだわかれないおおきなあい感情かんじょうです。
「おもかげに」の類の歌に出てゐる執こいまでの抒情気分は、もう一歩進めれば「春の歌」か「恋歌」かのわかちがつかなくなる。
実際此辺りまでは神か人かのわかちさへつかない。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
晃 むむ、ごとに見れば星でもわかる……ちょうど丑満うしみつ……そうだろう。(と昂然こうぜんとして鐘を凝視し)山沢、僕はこの鐘をくまいと思う。どうだ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五三ごさ様もわかつた人なれば一日をふてゝ怠惰なまけぬに免じて、見透かしても旦那の前は庇護かばふて呉るゝであらう、おゝ朝飯がまだらしい、三や何でもよいほどに御膳を其方へこしらへよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼が年わかくから早くもこういう大義大私に到達していたのは、何といっても、両度の上洛がその信念をかたく誓わせたものにちがいない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして何よりも傷ましいことは、三千の門人中、わが道を伝うべき唯一の人として、彼が絶大の希望をかけて来た顔回が、わかくしてこの世を去ったことである。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かれはこうした予期はしなかったが、このふしぎな自動車のなかに女の肉顔を見いだしただけでも、かれの靡爛びらんしつくしたような心をどれだけ強くゆすぶったか不明わからなかった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「ああ、あれッきり手紙一本来ないそうだよ。西宮さんが出した手紙の返事も来ないそうだよ。だがね、人の行末というものは、実に予知わからないものだねえ」と、小万がじッと吉里を見つめた眼には、少しは冷笑を含んでいるようであッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
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