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解
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わか
ふりがな文庫
“
解
(
わか
)” の例文
チュルゴーはこの派の人ではない。フィジオクラットは、彼らの著作の書名で
解
(
わか
)
るように、経済学の領域を制限せずむしろ拡張した。
純粋経済学要論:01 上巻
(新字新仮名)
/
マリー・エスプリ・レオン・ワルラス
(著)
私は今でも
現
(
うつつ
)
ながら不思議に思う。昼は見えない。
逢魔
(
おうま
)
が時からは
朧
(
おぼろ
)
にもあらずして
解
(
わか
)
る。が、夜の裏木戸は
小児心
(
こどもごころ
)
にも遠慮される。
絵本の春
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思い込んでいたような悪女でないこと……お
解
(
わか
)
りかお解りか! ……なき良人の遺言を守って、家のためにこの身を苦しめ……でも
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
で、
高等
(
かうとう
)
に
成
(
な
)
れば
隨
(
したがつ
)
てより
強
(
つよ
)
き
勢力
(
せいりよく
)
を
以
(
もつ
)
て、
實際
(
じつさい
)
に
反應
(
はんおう
)
するのです。
貴方
(
あなた
)
は
醫者
(
いしや
)
でおゐでて、
如何
(
どう
)
して
那麼譯
(
こんなわけ
)
がお
解
(
わか
)
りにならんです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
尿毒症という言葉も意味も私には
解
(
わか
)
らなかった。この前の冬休みに国で医者と会見した時に、私はそんな術語をまるで聞かなかった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ロレ (傍を向きて)それは
遲
(
おそ
)
うせねばならぬ
仔細
(
わけ
)
が、
此方
(
こち
)
に
解
(
わか
)
ってをらなんだらなア!……あれ、
御覽
(
ごらう
)
ぜ、
姫
(
ひめ
)
が
此庵
(
こゝ
)
にわせられた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
独逸
(
ドイツ
)
語が少しでも
解
(
わか
)
つて、そしてせめて
三月
(
みつき
)
でも
此処
(
ここ
)
に
留
(
とゞま
)
ることが出来たら北
独逸
(
ドイツ
)
の生活の面白さが少しは内部的に
解
(
わか
)
つたであらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
解
(
わか
)
つた、
松葉屋
(
まつばや
)
のお
稲
(
いね
)
の
妹
(
いもうと
)
の
金次
(
きんじ
)
が
待合
(
まちあひ
)
を出したと聞きましたが。乙「
未
(
ま
)
だ
僕
(
ぼく
)
は
家見舞
(
いへみまひ
)
に
行
(
いか
)
ず、
年玉
(
としだま
)
の
義理
(
ぎり
)
をかけてさ。甲「
好
(
よ
)
し/\。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御主
(
おんあるじ
)
耶蘇様
(
イエスさま
)
は
百合
(
ゆり
)
のやうにお
白
(
しろ
)
かつたが、
御血
(
おんち
)
の
色
(
いろ
)
は
真紅
(
しんく
)
である。はて、
何故
(
なぜ
)
だらう。
解
(
わか
)
らない。きつと
何
(
なに
)
かの
巻物
(
まきもの
)
に
書
(
か
)
いてある
筈
(
はず
)
だ。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
いくら物が
解
(
わか
)
つてゐても、フレツシユに感じられたものでなければ芸術としては価値が乏しい。この二つの見方に就いて私は常に惑ふ。
解脱非解脱
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
およそ
読易
(
よみやす
)
く、
解
(
わか
)
り易く、言語一様の文章を記して、もって天下に
藉
(
し
)
き、民の知識を進ましむるものは、もとより学者・教師の任なり。
平仮名の説
(新字新仮名)
/
清水卯三郎
(著)
この人もきっと会社の人で、上役が旅行をするのを見送りに来たのに
違
(
ちが
)
いない。これはこの二人の
風采
(
ふうさい
)
や態度を見くらべてもよく
解
(
わか
)
る。
蝗の大旅行
(新字新仮名)
/
佐藤春夫
(著)
『外で何を勝手な
真似
(
まね
)
をして居るか
解
(
わか
)
りもしない女房のお
帰宅
(
かへり
)
を
謹
(
つゝし
)
んでお
待申
(
まちまう
)
す亭主じやアないぞ』といふのが銀之助の腹である。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
若い女の心持などは私に
解
(
わか
)
りませんが、あれも變り者で、あんな優しい綺麗な顏をしてゐるくせに、飛んだ氣性者で御座いますよ。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
呼ぶのは
嫂
(
あによめ
)
お千代だ。おとよは返辞をしない。しないのではない、できないのだ。何の用で呼ぶかという事は
解
(
わか
)
ってるからである。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
『それは
能
(
よ
)
く
解
(
わか
)
つてる、
大方
(
おほかた
)
蛙
(
かはづ
)
か
蟲
(
むし
)
ぐらゐのものだらう』と
云
(
い
)
つて
家鴨
(
あひる
)
は『しかし、
僕
(
ぼく
)
の
訊
(
き
)
くのは
大僧正
(
だいそうじよう
)
が
何
(
ど
)
うしたと
云
(
い
)
ふのだ?』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
その縁側は一
間
(
けん
)
以上もある幅で、そして
何処
(
どこ
)
まで行けばしまひになるのか
一寸
(
ちよつと
)
解
(
わか
)
らないやうに思はれるほど長く続いて居るのです。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
青年の心が、美奈子にハッキリと
解
(
わか
)
ってからは、彼女は同じ部屋に住みながら、自分一人いつも片隅にかくれるような生活をした。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ボオイはなんだか
解
(
わか
)
らないような顔をして奥へ引っ込んでいったが、それと入れちがいにその料理店の主人らしいのが出て来て
旅の絵
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
他の文芸を研究すれば研究するほどその文芸の長所が
解
(
わか
)
って来ると同時に、また、俳句の長所もわかって来るという事を知らねばならぬ。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
『お
解
(
わか
)
りになりしや、其時こそは此の
老婆
(
ばゞ
)
にも、秋にはなき梶の葉なれば、渡しの
料
(
しろ
)
は忘れ給ふな、世にも憎きほど羨ましき二郎ぬしよ』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
あなたがそうする心持ちはしみじみと私の胸に
解
(
わか
)
る。私はモラーリッシュなできごとにいちばん興奮し涙を誘われるものである。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
中国地方から東ではコシキリ、東北へ行くとコシピリまたはコスピリ、或いはもっと
解
(
わか
)
りやすく、ミヂカと謂っている処もある。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此際
(
このさい
)
鐵道橋梁
(
てつどうきようりよう
)
も
下
(
くだ
)
り
汽車
(
きしや
)
と
共
(
とも
)
に
浚
(
さら
)
はれてしまつたが、これは
土砂
(
どさ
)
に
埋
(
うづま
)
つたまゝ
海底
(
かいてい
)
まで
持
(
も
)
つて
行
(
ゆ
)
かれたものであることが
解
(
わか
)
つた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「うむ……。
可笑
(
おか
)
しいね。何が何だか
解
(
わか
)
らなくなって来たぞ。……待てよ。じゃ、あのどろぼう船だけが、亡霊だったのかもしれないね」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
瑠美子が産まれてから間もなくその父は死んだが、葉子を特別に愛したことは、その日常を語る彼女の
口吻
(
くちぶり
)
でも
解
(
わか
)
るのであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「とにかく、正面を見ただけでは、
解
(
わか
)
り
難
(
にく
)
い人だ。柔和かと思えば剛毅、無策かと思えば遠謀家。あの隠居だけは、
端倪
(
たんげい
)
できぬ」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その動作の一つ一つを自分では意識しておらぬのである。どんな点がはっきりすれば、自分の不安が去るのか。それさえ渠には
解
(
わか
)
らなんだ。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
とにかくKに逢ってみれば
解
(
わか
)
ることだが、荷物だけでもここへ置かしてもらわねば、差当って他へ持って行ける所もなかった。
火の唇
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
まづ
書物
(
しよもつ
)
で
言
(
い
)
へば一
度
(
ど
)
教
(
をし
)
へた
處
(
ところ
)
は二
度
(
ど
)
教
(
をし
)
へない、
能
(
よ
)
く
熟讀
(
じゆくどく
)
させて
見
(
み
)
て、どうしても
解
(
わか
)
らなかつたならば、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
教
(
をし
)
へやう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
又或は
何處
(
どこ
)
かの
家
(
うち
)
で
鷄
(
とり
)
の
夜啼
(
よなき
)
をするのが淋しく聞えたり、それから又、何者だか
解
(
わか
)
らないが、見上げるやうな大きな
漢子
(
をとこ
)
が足音もさせないで
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お父さんはまだ達者だ。しかし、そのお父さんも、この頃では
殆
(
ほとん
)
ど行方不明同然で、何処にどうしてゐるのか
解
(
わか
)
らないのだ。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
と
直
(
す
)
ぐ通じなくてはならない、それがこうだろうといっても、さようですかいな
解
(
わか
)
りまへんでは
癪
(
しゃく
)
が起る、これが度々重なると魂は衰弱を
来
(
きた
)
す
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
人の嗅いも感じられない荒野の中に、手軽く求められないことも
解
(
わか
)
りきっていた。木の芽草の実のある季節でもないのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
だから
凡
(
すべ
)
ての学者、芸術家、政治家にとつて最も無難な
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は、成るべく自分の細君に
解
(
わか
)
らないやうに物を言ふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
書生の田崎が見付けて
取押
(
とりおさ
)
えたので、お玉は
住吉町
(
すみよしちょう
)
の親元へ帰されると云う大騒ぎだけは、何の事か
解
(
わか
)
らずなりに、然し私は大変な事だと感じた。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
切干
(
きりぼし
)
でも
切
(
き
)
つたもんだかな」おつぎが
庭
(
には
)
から
大
(
おほ
)
きな
聲
(
こゑ
)
でいつた
時
(
とき
)
お
品
(
しな
)
はふと
枕
(
まくら
)
を
擡
(
もた
)
げた。それでおつぎの
聲
(
こゑ
)
は
意味
(
いみ
)
も
解
(
わか
)
らずに
微
(
かす
)
かに
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
唖の娘の言葉は筒井にははじめのほどは分らなかったが、しだいにその表情で
解
(
わか
)
るようになった。彼女はただ終日、あああ……というだけだった。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
聞くに今日商賣の
出先
(
でさき
)
神田紺屋町の
裏
(
うら
)
にて職人衆が酒を飮て居ながら斯樣々々申されしが私には
少
(
すこし
)
も
解
(
わか
)
らず何の事なるやと
問
(
とふ
)
に長兵衞は少し笑ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それに、絵の具をぬたくったようにくっついているあのうめのきごけが、どんなに私達の心を落ち着かし、
古典的
(
クラシック
)
な感じを与えるか
解
(
わか
)
らないのです。
季節の植物帳
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
だが、本当に危いのは、それから先であるということが
直
(
す
)
ぐ
解
(
わか
)
った。私の身体はドンドン
膨
(
ふく
)
れてゆく。このままでは部屋の内に充満するに違いない。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「神田辺を歩いてる時分にはそうも思いませんでしたがなあ。
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
へ来て見てそれが
解
(
わか
)
りました」と高瀬も言った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「東部
亜弗利加
(
アフリカ
)
のゼイラに二箇月間滞在してゐた時にも、ソマリイを横断の陣中でも、此の「
一千一夜
(
いちせんいちや
)
」が
何
(
ど
)
の位自分を慰めて呉れたか
解
(
わか
)
らない」と。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
社長
(
しゃちょう
)
さんに
紹介
(
しょうかい
)
するから……それは、よく
解
(
わか
)
った、しんせつな
人
(
ひと
)
だから、きっと
君
(
きみ
)
のしたことに
感心
(
かんしん
)
してしまうよ。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ジエィン、お前は、はつきり事が
解
(
わか
)
つてゐないのですよ。子供の惡いところは
直
(
なほ
)
して貰はなければいけません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「ああ、それで
解
(
わか
)
った。女の選手達が、
大坂
(
ダイハン
)
のことをボンチとか、ボンボンとか呼んでいるのは、そういう意味か」と、言えば、松山さんも
荒々
(
あらあら
)
しく
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
演説の良否よりも、内容が半分も
解
(
わか
)
れば、それで
足
(
た
)
るくらいに思うであろう。また恐らくは
傍聴
(
ぼうちょう
)
の半数以上は聴くよりも日本人を見に来たのであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
星の光も見えない何となく憂鬱な
夕
(
ゆうべ
)
だ、
四隣
(
あたり
)
に
燈
(
ともし
)
がポツリポツリと見え
初
(
そ
)
めて、人の顔などが、
最早
(
もう
)
明白
(
はっきり
)
とは
解
(
わか
)
らず、物の色が
凡
(
すべ
)
て
黄
(
きい
)
ろくなる頃であった。
白い蝶
(新字新仮名)
/
岡田三郎助
(著)
お医者の云った事は、お君に
解
(
わか
)
らなかったけれ共、十中の九までは、長持ちのしない、骨盤結核になって、それも、もう大分手おくれになり気味であった。
栄蔵の死
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
『いや、よく
解
(
わか
)
ります。どうですか、コロンボのほうは? やっぱり景気がよくないですか、ここと同じに。』
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“解”を含む語句
了解
弁解
理解
解剖
辯解
雪解
解放
誤解
解釈
言解
解脱
解釋
解決
溶解
引解
瓦解
諒解
絵解
御了解
方解石
...