“辯解”のいろいろな読み方と例文
新字:弁解
読み方割合
いひわけ55.6%
べんかい16.7%
まをしわけ5.6%
いいわけ5.6%
いひと5.6%
いひとか5.6%
いひひら5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな人通りのない路地の奧へ入つて、何うしてくしなんか死體の側へ置いたか、その辯解いひわけさへ立てば、お靜の疑ひはすぐ晴れます
自分でも色々自分に辯解べんかいしては見るものゝ、私の生活は矢張現在の家族制度、階級制度、資本制度、知識賣買制度の犧牲である。
歌のいろ/\ (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
合せてなすと見えたり假令幾度辯解まをしわけする共證據なければとてものがれ難し長く苦痛くつうせんよりは身に覺えなき罪におちて死を早くなし苦痛をのがれんものと覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云って、わしに辯解いいわけをすると共に、お前自身に辯解をしているのじゃ。それがいけない。それがお前の一番の欠点じゃ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
以て證據とあそばされ候事一おう御道理ごもつともには候へども私し家内の脇差わきざし出刀庖丁でばばうちやうの類刄物はもの御取寄おとりよせ御吟味下され候へば御うたがひとけ申べし其上憑司は私しの叔父なり昌次郎は從弟いとこなり又つまうめは私の先妻にこれあり叔母は憑司が方に居りかくの如くつながる親類ゆゑ假令たとへたんうらみあり共親身の者いかでか殺さるべきやと義理ぎり分明に辯解いひとくを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引放さんとなしけれ共お政は一※に我がをつとの無實の罪を辯解いひとかんと凝固こりかたまつたる念力ゆゑいつかなくつわを少しも放さずをつといのちかゝはる大事何卒御慈悲に御取上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わが辯解いひひらかんため自ら責むるその事をもて我を責めず、かつわがまことを告ぐるを見む、そはかの聖なる樂しみをわれ今除きていへるに非ず 一三六—一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)