歌のいろ/\うたのいろいろ
○日毎に集つて來る投書の歌を讀んでゐて、ひよいと妙な事を考へさせられることがある。——此處に作者その人に差障りを及ぼさない範圍に於て一二の例を擧げて見るならば、此頃になつて漸く手を着けた十月中到着の分の中に、神田の某君といふ人の半紙二つ折へ …