“捏”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
81.5%
こね6.6%
でっ4.0%
2.6%
でつ2.0%
1.3%
つく0.7%
てこ0.7%
デツ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“捏”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.7%
文学 > フランス文学 > 小説 物語9.6%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本5.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
このまま縦令たとい露西亜の土となろうとも生きて再び日本へは帰られないと駄々だだねたは決して無理はなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その次にやはり長三角形で四尺位の高さになって居る麦焦しと、バタと蜜などでねてこしらえた赤い煉物ねりものを持って行く。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鱷は先づ横に銜へてゐたイワンを口の中で、一こね捏ねて、足の方をのどへ向けて、物を呑むやうな運動を一度した。
どうせ終る一生なら両足をばたばたやる子供の駄々をこねるように、この世界に屑の人間の生涯をむしりちらした方が
陶古の女人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
不見識なのはもちにでっちられた蠅の形で、窓にも踏台にも、べたべたと手足をあがいて附着くッつく。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兎にも角にも、一つの事件を嗅ぎ出すと、柄の無いところに柄をつけ、半分以上は誰かに対する嫌がらせの記事を、三段でも五段でもでっち上げる特別な腕を持っていたのです。
だいいちあの、いかにもっちあげたような不自然な形が、一方変貌という理論を、力づけていたのではないでしょうか
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
勿論、巫術[#「巫術」は底本では「術」]などでは、たくみな扮飾を施して、それを恐ろしい鬼面にっち上げるのだが、現在僕の手に、それを証明する恰好な文献があるのだ。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「二人の口が合ひさへすれば、どんな證據でもでつちあげられるものなら、世の中に所刑臺おしおきだいに乘る馬鹿は無くなるよ」
下 堅く妄想もうそうでつして自覚妙諦みょうたい
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
砂と云つても此地方のは徴細な粘土質の物で、城内の家屋は殆ど全部が屋根も壁も其砂をつて固めた一階の平房建築である。
出て来たのは、名もないものであり、奇体なり細工だった。
きちんと坐り込んで莨をっていた父親が、いきなり起ち上ると、子供の着物や母親の襦袢じゅばんのような物を、両手でさらって、ジメジメした庭へつくねてほうり出した。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それに、はい、のめったきり、てこでも動かぬにこうじ果てて、すっぱすっぱ煙草たばこを吹かすやら、お前様、くしゃみをするやら、向脛むかはぎたかる蚊をかかと揉殺もみころすやら、泥に酔った大鮫おおざめのような嘉吉を、浪打際に押取巻おっとりまいて、小田原評定ひょうじょう
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いざなぎの命の鎮りますひのわかみや(日少宮)は、実在の近江の地から、逆に天上の地をデツちあげたので、書紀頃の幼稚な神学者の合理癖の手が見える様である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)