“浚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さら89.0%
ざら8.5%
がえ0.5%
さらい0.5%
さらえ0.5%
され0.5%
すくひ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定さんの茶番や大奴さんのおさらいが比較的に面白かったのは、平素からその人たちをよく識っているという点から出発しているので
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「はっきり分かれば治るんですって? よし! おれが行って話してやる。はっきりと、何もかも話してやる。洗いざらい話してやる」
猟奇の街 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
お島め乃公をポチか何かと思って、お膳を投出ほうりだして、御丁寧に悲鳴を揚げた。馬鹿な奴だ。家中うちじゅうの人が井戸がえでも始ったように寄ってたかって来た。茶碗も何も粉微塵こなみじんになって了った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
こんないくじのないもの幾分いくぶんこころおちつきがたようにおもわれるのは、たしかにあのうみ修行場しゅぎょうばで一生涯しょうがいのおさらいをしたおかげであるとぞんじます。
陸のさらえおわると、二番位演奏があって、その上で酒飯しゅはんが出た。料理は必ず青柳あおやぎから為出しだした。嘉永四年に渋江氏が本所台所町に移ってからも、この出稽古は継続せられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「へえ、ありやした。たしかにあった。あれじゃあいくらされえてもかからねえはずだて。」
吾助は猶も追廻おひまはり進んでは退き退ひきては進み暫時しばし勝負は見ざりしに忠八は先刻せんこくよりこぶしにぎりてひかりしが今吾助が眼の前へ來りし時あしのばしかれが向ふずねすくひしかば流石さすがの吾助も不意を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)