“海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うみ88.0%
うな2.3%
かい1.7%
わだ1.7%
1.3%
わた0.7%
あま0.7%
うん0.7%
ウナ0.7%
ウミ0.7%
うなばら0.3%
ところ0.3%
ふみ0.3%
シイ0.3%
ワタ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国しこくしまわたって、うみばたのむら托鉢たくはつしてあるいているうちに、ある日いつどこでみち間違まちがえたか、山の中へまよんでしまいました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
うなづらは、めずらしいぎです。ご渡海には上々な日。島におわせられても、朝夕、み気色けしきうるわしく、お過ごしあらせられますように」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
形容詞けいやうし世界主義せかいしゆぎの。宇宙的うちうてき非地方的ひちはうてき。四かいいへとする。一所不住しよふぢうの。一視同仁しどうじんの。國家的觀念こくかてきくわんねん超脱てうだつせる。
古歌に「わだの底奥津いくり」などと詠んだいくりが、これに言うクリと同原であることは、すでに認められている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は飛泥はねの上がるのも構わずに、ぬかの中を自暴やけにどしどし歩きました。それからぐ宅へ帰って来ました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここを以ちてつぶさにわたの神の教へし言の如、その鉤を與へたまひき。かれそれより後、いよよ貧しくなりて、更に荒き心を起して迫め
かぶりかうぶりあま
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この年父信虎信州佐久のうんノ口城の平賀源心を攻めたが抜けず、かこいを解いて帰るとき、信玄わずか三百騎にて取って返し、ホッと一息ついている敵の油断に乗じて城を陥れ、城将源心を討った。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ウナさかに つらなり並ぶいさり火の 今夜ふえたり。いか釣り小舟
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツコントンノウミデアル。肉体ニクタイ死亡シボウデアル。キミノ仕事シゴトノコルヤ、ワレノ仕事シゴトノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大国主神おおくにぬしのかみが海岸に立って憂慮しておられたときに「うなばらてらしてり来る神あり」
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そんな騒ぎを載せたまんま、エムデンの居そうな方向へブラリブラリと漂流し始めた。二三百ぴろもあるところアンカなんか利きやしないからね。通りかかりの船なんか一艘だって見付かりっこない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あへなくも泡立あはだつふみ落入おちいりて、鰐魚わに餌食ゑじき
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ボルネオのシイダヤク人はタウ・テパン(飛頭蛮ろくろくび)を怖るる事甚だし、これはその頭が毎夜体を離れ抜け出でて、夜すがらありたけの悪事を行い、あした近く体へかえるので里閭りりょこれと交際を絶ち
原形は「」となり、変形したものに、直日・禍津日・つくよみ・山つみ・ワタつみなどのひ・みとなつて、かみに歩みよる筋路を作つた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)