“海狸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ビーバー23.1%
かいり23.1%
ビーヴァー15.4%
びばあ7.7%
うみだぬき7.7%
キャストオル7.7%
ビーウル7.7%
ビーヴァ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このときの料理は、狸汁のようにねぎ蒟蒻こんにゃくを味噌汁のなかへ刻み込み、共に穴熊の肉を入れて炊いたのだが、海狸ビーバーの肉に似ていると思った。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
是が非でも襟をとり替えて、将校連がしているような海狸かいりにしなければならない。そのためにわたしは勧工場ゴスチヌイ・ドヴォールをぶらつき始めた。
ただ麝、麝鼠、麝牛、霊猫、海狸ビーヴァー等の体より分泌する諸香に遠く及ばねど、諸獣の胆や頑石や牡具の乾物も多少その用にて得と言い置く。
『さあ、まあイーハトヴの冬の着物の上に、ラツコ裏の内外套うちぐわいたうね、海狸びばあの中外套ね、黒狐くろぎつね表裏の外外套ね。』
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
大きな海狸うみだぬきの巣に似たタン皮の束が立ってる牧場の所を通り、木片や鋸屑のこぎりくず鉋屑かんなくずなどが山となってその上には大きな犬がほえており、また木材がいっぱい並べてある庭の所を通り
さながら動物図鑑の揷画さしえに描ける海狸キャストオルもかくやと思われるばかり、世にも愛らしき眺めであった。
海狸ビーウルハ能ク其舍ヲ作ル者ナルニ、捕ヘテ之ヲ園舍中ニ置ケドモ猶木片ヲ集メテ舍ヲ作ラムト欲スルガ如シ。
人智論 (旧字旧仮名) / 西周(著)
氷のとけた淵の魚は、速すぎて彼につかまらぬということはなかつたし、堤防を修繕している海狸ビーヴァはいくら警戒していても駄目であつた。