“揷画”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしえ60.0%
さしゑ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おげんはまだ心も柔く物にも感じい若い娘の頃に馬琴の小説本で読み、北斎の揷画で見た伏姫の物語の記憶を辿って、それをあの奥様に結びつけて想像して見た。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さながら動物図鑑の揷画に描ける海狸もかくやと思われるばかり、世にも愛らしき眺めであった。
大阪の画工北璿の著はせる古今実物語と云ふ書あり。前後四巻、作者の筆に成れる揷画ふ。格別稀覯書にはあらざれども、風変りのあれば、そのあらましを紹介すべし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
葛飾北斎水滸画伝揷画も、誰か又是を以て如実に支那を写したりと云はん。