“揷込”の読み方と例文
読み方割合
さしこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しろつぽくかわいた刈株かりかぶあひだには注意ちういしてれば處々ところ/″\きはめてちひさなあながある。子供等こどもらあなさがしてあるくのである。彼等かれらちひさなねばつち揷込さしこんでは兩手りやうてちからめてかへす。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
初めては女のが宜い、おめえの顔を見たら形見かたみろうと思ってねえ、おれは枕元へ出したり引込ひっこましたりして、他人ひとに見られねえ様に布団の間へ揷込さしこんだり、種々いろ/\な事をして見付からねえように
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
熔巖は同じむきに流れ行くものなれば、好事かうずのものは歩み近づきて迫り視ることを得べし。杖のさき又は貨幣などを揷込さしこみて、熔巖の凝りて着きたるを拔き出し、こを看たる記念にとて持ち行くものあり。