“揷絵”のいろいろな読み方と例文
旧字:揷繪
読み方割合
さしえ75.0%
さしゑ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身の丈五尺九寸もある大入道おおにゅうどう大眼玉おおめだま。容貌いたって魁偉かいいで、ちょうど水滸伝すいこでん揷絵さしえにある花和尚魯智深かおしょうろちしんのような面がまえ。
菅はその表紙をうちかえし見て、二枚ばかり中に入れてある英吉利イギリスの銅板の揷絵さしえをも眺めた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これは上下二巻で、千八百六十三年、ニユウヨオクのハアバア書肆しよしから出てゐる。揷絵さしゑ沢山たくさんあり、その中にはまた、蕙斎けいさいの漫画などを複製したものも沢山たくさんある。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
現に銅板の揷絵さしゑなども朝鮮の風俗を日本の風俗として、すまして入れてゐるくらゐである。しかしそれだけに今日こんにちのわれわれから見ると一種の興味のないわけではない。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)