揷絵さしえ)” の例文
旧字:揷繪
身の丈五尺九寸もある大入道おおにゅうどう大眼玉おおめだま。容貌いたって魁偉かいいで、ちょうど水滸伝すいこでん揷絵さしえにある花和尚魯智深かおしょうろちしんのような面がまえ。
菅はその表紙をうちかえし見て、二枚ばかり中に入れてある英吉利イギリスの銅板の揷絵さしえをも眺めた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
陽気なピロちゃんだけは、例によって、床の上へ胡坐あぐらをかいてのん気な顔で西洋雑誌の揷絵さしえを眺めている。