雲ひとつない紺碧の空。 波のようにゆるく起伏する大雪原を縁取りした、明るい白樺の疎林や、蒼黝い針葉樹の列が、銀色の雪の上にクッキリと濃紫の影をおとし、岳樺の枝に氷雪がからみついて降誕祭の塔菓子のようにもっさりともりあがり、氷暈に包まれてキラ …
著者 | 久生十蘭 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「新青年」博文館、1939(昭和14)年2月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約49分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間21分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
温
上衣
緩
時代
大
惨酷
煖炉
嗄
後
揷
水瓶
煖炉
空
夫人
梓
沈鬱
焦
面
掛汁
撲
煙突
薄氷
雪山
光暈
名残
夢幻
岳樺
巴里
常識
恐
打金
栂
毎年
氷暈
病
痙攣
窓々
紅玉
美味
胸
萎
俤
優
兎耳
剛子
劇
劫罪
匙
古
呼吸
咽喉
団子
夕靄
多寡
夜半
寝息
山脈
幹
幾重
弾
性
怪我
慇懃
憤
截
戸外
房枝
扉
抑揚
拍
招
拳固
揷絵
撒
放蕩
昂揚
明日
昨夜
暁方
暴風
曙
朝治
期
木蓮
杉織
林檎
栗鼠
梁
梓
樹
正午
注
洋盃
涯
濃紫
濶達
煖炉
瑞西
痩
瘧
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