“昂揚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうよう93.8%
かうやう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はし流を預っている彼女の、含蓄のある真伎倆を、も一度昂揚こうようさせるために、よい作を選み、彼女の弾箏五十年の祝賀にそなえたいと思ううちに
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そういう類似の経験をもつ者だけが、相交わって互いに心理を理解し共鳴したうえに、時として詩の興味は昂揚こうようし、感覚が尖鋭化していたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
手品師はするりと上衣うはぎをぬぎてた。彼は快活に周囲を見廻し、それから心持昂揚かうやうした声でかう云つた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)