“昂進”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうしん94.4%
かうしん2.8%
たかぶ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも夢中遊行症らしいが、しかし一度位の発作でそんなに心配しなくともよい、そうして神経を使うのがかえって病気を昂進こうしんさせる元だ。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
になつて痙攣けいれん間斷かんだんなく發作ほつさした。熱度ねつど非常ひじやう昂進かうしんした。液體えきたいの一てきをも攝取せつしゆすることが出來できないにもかゝはらず、みだれたかみごとつたひておちるかとおもふやうにあせたまをなしてれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ただごうっと吹く風の音、ばらばらっと板屋を打つ雨の音にばかり神経は昂進たかぶるのである。新聞も読掛けてよした。雑誌も読掛けたまま投げてやった。
大雨の前日 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)