“こうしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウシン
語句割合
昂進43.1%
庚申13.8%
亢進10.3%
甲辰6.9%
紅唇5.2%
孝心3.4%
口唇1.7%
口脣1.7%
後身1.7%
恒心1.7%
(他:6)10.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モシコノ状態ガ持続シ、カツソノ程度ガ漸次ニ昂進こうしんスルトスレバ、ヤガテ僕ハ大学教授ノ職ニ堪エナクナリハシナイカ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
脈の昂進こうしんれる外にさばかり憂ふべき所もなしと語られさふらひしかば心やすくなり申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その一には「性如院宗是日体信士、庚申こうしん元文げんぶん五年閏七月十七日」と、向って右のかたわらってある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
護摩を以て治国を受け合い、庚申こうしん像を縛って駈落者かけおちものの足留めしたと心得ると五十歩百歩だ。
酒に酔ってる時は、感情が亢進こうしんして世界が意味深く見えるけれども、実際には決してどんな表現もないのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
そうしていよいよ寝込む頃にはもうだいぶ病気は亢進こうしんして危険に接近しているであろう。
変った話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
霍丘かくきゅうの令を勤めていた周潔しゅうけつは、甲辰こうしんの年に役をめて淮上わいしょうを旅行していました。
「医妙院道意日深信士、天明てんめい甲辰こうしん二月二十九日」としてあるのは、抽斎の祖父本皓ほんこうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
秘園の春は浅く、帳裡ちょうり瓶花へいかはまだ紅唇こうしんもかたい。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水はぬるみ、春園の桃李とうり紅唇こうしんをほころばせてくる。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人しゅじんは、真吉しんきち孝心こうしんふかいのに感歎かんたんしましたが、感情かんじょうまかせて、かんがえなしのことをしてはならぬと
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
為朝ためともちからつよいばかりでなく、おとうさんに孝心こうしんぶかいと同様どうよう、だれにかってもなさけぶかい、こころのやさしい人でしたから、三ねんいるうちにこんなに大勢おおぜいの人からしたわれて、ほんとうに九州きゅうしゅうおうさま同様どうようだったのです。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし、頭肉、口唇こうしん、雄魚の白子しらこは美味いから、ちりにして味わうべきだ。
河豚は毒魚か (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
赤彦君の安らかな顔貌は一瞬何か笑ふに似た表情を口脣こうしんのところにあらはしたが、また元の顔貌に帰つた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
隣村の千里眼に見てもらったら、旧家主もとやぬしの先代のおかみの後身こうしんだと云うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しかも一経済学者たる自己現在の境遇に安んじ、日々富を論じ貧を論じてあえてむことなきゆえんのものは、かつて孟子もうしの言えるがごとく、恒産こうさんなくして恒心こうしんあるはただ士のみよくするをなす
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
という歌は有名なものだということであるが、さてここに注意しなければならぬのは、大燈国師のような偉い人ならばこそ、乞食のまねをしていてもよいけれども、われわれごとき凡夫だと、孟子もうしのいわゆる民のごときは恒産こうさんなくんばって恒心こうしんなしで
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
甲信こうしん盆地で発生した雷雲が武蔵野の空を通過して、房総ぼうそうの沖へ流れ去る。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すわりなおした源十郎、懐紙をくわえて鞘を払い、しばし乾雲丸の皎身こうしんに瞳を細めていたが、やがて、
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
白面皓身こうしん夜叉やしゃとなって、大空を駆けめぐり、地を埋め、水を消そうとする。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただ少なくともこれを薬品として貢進こうしんせしめた『延喜式』の頃には、ツスまたはツシタマの名をもって世に知られ、数珠とは関係がなく、むしろ穀物こくもつつぶなどという言葉と、縁を引く語であったように、私などは推測しているのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かかる時はたしかに一段落をなして進歩すべき時機にして、仏教の大悟徹底たいごてってい基督キリスト教の降神こうしんとそのおもむきを同じくし、心中に一種微妙の愉快を感ぜん。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
陳仲挙ちんちゅうきょがまだ立身りっしんしない時に、黄申こうしんという人の家に止宿ししゅくしていた。そのうちに、黄家の妻が出産した。