恒心こうしん)” の例文
孟子もうしのいわゆる民のごときは恒産こうさんなくんばって恒心こうしんなしで、心も魂も堕落こそすれ、とても明徳を明らかにするちょう人生の目的を実現する方向に進めるわけのものではない、ということである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
恒産こうさんあるものは恒心こうしんあり。あにいましめざる可けんや」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
日々富を論じ貧を論じてあえてむことなきゆえんのものは、かつて孟子もうしの言えるがごとく、恒産こうさんなくして恒心こうしんあるはただ士のみよくするをなす、民のごときはすなわち恒産なくんばって恒心なく
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)