“恒産”の読み方と例文
読み方割合
こうさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よしてもその日に差支えないと思えば、直ぐに喧嘩をする。つまり恒産こうさんがある為めに、一生席が暖まらないというようなことになる
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
したがって恒産こうさんのない以上科学者でも哲学者でも政府の保護か個人の保護がなければまあ昔の禅僧ぐらいの生活を標準として暮さなければならないはずである。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつこの生活が突き崩されるか、それは図り知れたものではない。恒産こうさんなければ恒心無しと云うではないか。いつどんなへまをしでかすか、僕にはとても自分が信用出来ないのである。
落穂拾い (新字新仮名) / 小山清(著)