“こうさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
降参69.0%
恒産17.2%
公算6.9%
降霰3.4%
肱衫3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると為朝ためともしたがえられた大名だいみょうたちは、うわべは降参こうさんしたていせかけながら、はらの中ではくやしくってくやしくってなりませんでした。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
したがって恒産こうさんのない以上科学者でも哲学者でも政府の保護か個人の保護がなければまあ昔の禅僧ぐらいの生活を標準として暮さなければならないはずである。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
米軍は文字通り枯葉をく勢でマニラにせまった。アパリ上陸の公算こうさんは既に此の頃から薄れ始めていたのである。持久戦じきゅうせんを予想するとしても、アパリ地区は旅団全部を養うに足りない。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
特に夏の間に霰が降りますと一年一季あるいは二年一季の収穫の麦あるいは小麦をその降霰こうさんのためにすっかりと荒らされてしまうものですから
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
だからこの八部衆の悪神と合戦をやってその悪神等を殺戮さつりくしてその降霰こうさん防禦ぼうぎょしなくてはならないということを主張するところから、その防禦に従事するところの僧侶が出来た。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
当流での肱衫こうさんの歩み、木立があれば木立を背、石垣があれば石垣を背、ひたすら背後うしろへ廻られぬよう、心に掛けて横走った。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)