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降参
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こうさん
ふりがな文庫
“
降参
(
こうさん
)” の例文
旧字:
降參
やれやれ、こんなお馬鹿さんには全く
降参
(
こうさん
)
だよ。他人に言っていいこととわるいこととの
見境
(
みさかい
)
がちっともつかないんだからなあ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
すると
為朝
(
ためとも
)
に
打
(
う
)
ち
従
(
したが
)
えられた
大名
(
だいみょう
)
たちは、うわべは
降参
(
こうさん
)
した
体
(
てい
)
に
見
(
み
)
せかけながら、
腹
(
はら
)
の中ではくやしくってくやしくってなりませんでした。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
さあ、そういう星に来られては、われわれはちえも力もよわくて、その
星人
(
せいじん
)
に
降参
(
こうさん
)
しなければならないかもしれない。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
防衛軍
(
ぼうえいぐん
)
の主力がいないことはたしかですが、といって、るす
部隊
(
ぶたい
)
が
戦
(
たたか
)
いもしないで
降参
(
こうさん
)
するとは考えられません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「おい、もう一
度
(
ど
)
やろう、
今度
(
こんど
)
負
(
ま
)
けたら、
降参
(
こうさん
)
するよ。」と、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、いいました。おじいさんは
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
三の強藩に敵するの勇気なく、勝敗をも
試
(
こころ
)
みずして
降参
(
こうさん
)
したるものなれば、
三河武士
(
みかわぶし
)
の精神に
背
(
そむ
)
くのみならず、我日本国民に
固有
(
こゆう
)
する
瘠我慢
(
やせがまん
)
の大主義を
破
(
やぶ
)
り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「いいかげんに
降参
(
こうさん
)
してしまえ。そしてこの鷲をおいらに返してしまえ。そしたら
命
(
いのち
)
だけは助けてやる」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皇后の軍勢は、その大海嘯と入れちがいに、息もつかせずうわあッと
攻
(
せ
)
めこみました。すると
新羅
(
しらぎ
)
の王はすっかり
怖
(
おそ
)
れちぢこまって、すぐに
降参
(
こうさん
)
してしまいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
もう一人の負傷者は、声を絞って
降参
(
こうさん
)
の意を表した。人々は攻撃を中止して、それでも万一の不意打ちに備えてじゅうぶん用心しながら、声のするほうへ接近して行った。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
しかし中途で
降参
(
こうさん
)
したら、落第するにきまってるから、我慢に我慢を重ねて、ここまで来たようなものの、内心ではその内もうどん底へ行き着くだろうくらいの目算はあった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
友
(
とも
)
はわざわざ
休暇
(
きゅうか
)
を
取
(
と
)
って、かく
自分
(
じぶん
)
と
共
(
とも
)
に
出発
(
しゅっぱつ
)
したのでは
無
(
な
)
いか。
深
(
ふか
)
き
友情
(
ゆうじょう
)
によってでは
無
(
な
)
いか、
親切
(
しんせつ
)
なのでは
無
(
な
)
いか。しかし
実
(
じつ
)
にこれ
程
(
ほど
)
有難迷惑
(
ありがためいわく
)
のことがまたとあろうか。
降参
(
こうさん
)
だ、
真平
(
まっぴら
)
だ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あらゆる罪悪の行われた
後
(
のち
)
、とうとう鬼の
酋長
(
しゅうちょう
)
は、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に
降参
(
こうさん
)
した。桃太郎の得意は思うべしである。鬼が島はもう
昨日
(
きのう
)
のように、
極楽鳥
(
ごくらくちょう
)
の
囀
(
さえず
)
る楽土ではない。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
降参
(
こうさん
)
するならゆるしてやろう」と三年がいった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「先生、僕も
降参
(
こうさん
)
です」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
降参
(
こうさん
)
だ、降参だ。」
草
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「そこにいるのは
八郎
(
はちろう
)
だな。にいさんに
向
(
む
)
かって
弓
(
ゆみ
)
をひくやつがあるか。はやく
弓矢
(
ゆみや
)
を
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
して
降参
(
こうさん
)
しないか。」
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
当時
決死
(
けっし
)
の士を
糾合
(
きゅうごう
)
して北海の
一隅
(
いちぐう
)
に苦戦を戦い、北風
競
(
きそ
)
わずしてついに
降参
(
こうさん
)
したるは
是非
(
ぜひ
)
なき
次第
(
しだい
)
なれども、
脱走
(
だっそう
)
の諸士は最初より氏を
首領
(
しゅりょう
)
としてこれを
恃
(
たの
)
み
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
甲
(
こう
)
の
大将
(
たいしょう
)
は、とても
正当
(
せいとう
)
の
力
(
ちから
)
では
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
防
(
ふせ
)
ぐことができない、そうして
降参
(
こうさん
)
しなければならないと
思
(
おも
)
いましたから、これはなにか
策略
(
さくりゃく
)
を
巡
(
めぐ
)
らして、
乙
(
おつ
)
の
兵隊
(
へいたい
)
や
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ちぇッ——
強情
(
ごうじょう
)
なやつだ、
降参
(
こうさん
)
しろ、降参しろ! まいったといわないうちは、こうしてくれる!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今夜どういうものか機嫌が悪くて、
些
(
いささ
)
か持てあましていたマタ・アリが、急に天候回復して少女のようにねだりだしたのだから、彼は、カイゼルが
降参
(
こうさん
)
したように嬉しかったのだろう。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
伊佐比宿禰
(
いさひのすくね
)
に
降参
(
こうさん
)
をしました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
猿
(
さる
)
に
顔
(
かお
)
を
引
(
ひ
)
っかかれたといっては、おいおい
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
して、
鉄
(
てつ
)
の
棒
(
ぼう
)
も
何
(
なに
)
もほうり
出
(
だ
)
して、
降参
(
こうさん
)
してしまいました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
氏の
為
(
た
)
めに苦戦し氏の
為
(
た
)
めに戦死したるに、首領にして
降参
(
こうさん
)
とあれば、たとい同意の者あるも、不同意の者は
恰
(
あたか
)
も見捨てられたる姿にして、その
落胆
(
らくたん
)
失望
(
しつぼう
)
はいうまでもなく
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
さあ、
今度
(
こんど
)
こそ
大相撲
(
おおずもう
)
です。
一人
(
ひとり
)
は
肥
(
ふと
)
って
力
(
ちから
)
は
余
(
あま
)
っているし、
一人
(
ひとり
)
は、
負
(
ま
)
ければ
恥
(
はじ
)
になるだけでなく、いよいよ
降参
(
こうさん
)
しなければなりません。どうしても
負
(
ま
)
けられない一
番
(
ばん
)
です。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんなことをされては
降参
(
こうさん
)
も同然で、まるで犯罪を助長するようなものだ。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
「
降参
(
こうさん
)
します、
降参
(
こうさん
)
します。
命
(
いのち
)
だけはお
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さい。その
代
(
か
)
わりに
宝物
(
たからもの
)
をのこらずさし
上
(
あ
)
げます。」
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「いいか、
今度
(
こんど
)
負
(
ま
)
けたら
降参
(
こうさん
)
するんだぜ。」
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうだ、
降参
(
こうさん
)
しておれの
家来
(
けらい
)
になるか。」
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
とうとう、
光
(
こう
)
一は、
降参
(
こうさん
)
しました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「はい、
降参
(
こうさん
)
します。
御家来
(
ごけらい
)
になります。」
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「どうだ、これでも
降参
(
こうさん
)
しないか。」
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“降参”で始まる語句
降参人
降参船