“失望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつぼう58.5%
しつばう31.7%
がつかり4.9%
がっかり2.4%
しつはう2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
咲耶子さくやこにあわぬ失望しつぼうは、そのうれしさにおぎなわれて、朱柄あかえやりつばなしの戒刀かいとうは、なんのためらいもなくその渦巻うずまきのなかへおどった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹村たけむらは一ねんたつかたゝないうちに、大久保おほくぼかへつてたのに失望しつばうしたが、大久保おほくぼ帰朝きてうさびしかつたことも、すくなからずかれいたましめた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「チヤーチル先生つて、あんな顔をしてる方なんですか、ほんとに失望がつかりしましたよ。結句お会ひ申さなかつた方がどれ程良かつたでせう。」
「フン」と紋十郎は憎くさげに、「やって来て失望がっかりしたってわけか」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
失望しつはう煩悶はんもんとがごツちやになツてへず胸頭むなさき押掛おしかける………其の苦惱くなう、其のうらみ、誰にうつたへやうと思ツても訴へる對手あひてがない。喧嘩けんくわは、ひとりだ。悪腕わるあがき
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)