“咲耶子”の読み方と例文
読み方割合
さくやこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ……」忍剣にんけんを思い、咲耶子さくやこをしのび、龍太郎りゅうたろうのゆくえなどを思うたびに、波うちぎわに立っている伊那丸いなまるのひとみに涙が光った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
咲耶子さくやこはチラとまゆをひそめたが、にわかに右手めての笛をはげしくななめにふって落とすこと二へん、最後に左の肩へサッとあげた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
咲耶子さくやこも、覆面ふくめんなのを幸いに一刀をもって、伊那丸の身をまもろうとしたが、さえぎる槍や大刀にたたみかけられ、はなればなれに斬りむすぶ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)