“覆面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくめん90.9%
おおい2.3%
フエルカツプト2.3%
マスク2.3%
ヴェール2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は既に頭巾と覆面ふくめんとの事に付きて言ひしが如く遮光器の存在そんざいに關しても當時たうじ氣候きかう寒冷かんれいなりしならんとの事を想像さうざうするなり。(續出)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「少しお眠りなさいまし。眠りながらお泣きなさいまし。涙が磨きをかけましょう。……お飲みなさいまし、眠剤ねむりぐすりをね。……お顔へ覆面おおいを掛けましょう」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
圖らざりき、逍遙子は覆面フエルカツプトしたるゾラならむとは。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
三月初めに雇われたが、一月半もたない内に、早くもこれの破裂で負傷したことがある。デビーもファラデーもガラス製の覆面マスクをつけて実験するのだが、それでも危険である。
その眼をなおよく見んために覆面ヴェールを引き裂こうとした刹那せつな、このたびはその蠱惑こわくから脱せんとつとめ、主宰的精神の魔法の網を、スフィンクスの顔にふたたび投げかけようとしていた。