“斜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ななめ32.1%
はす31.2%
なゝめ13.4%
なな10.8%
しゃ6.1%
なゝ2.8%
はすか0.6%
しや0.4%
なぞ0.4%
かたぶ0.2%
(他:10)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“斜”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.2%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
富士のさばいた裳裾もすそが、ななめがちな大原に引く境い目に、光といわんには弱いほどの、一線の薄明りが横ざまにさす。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
真澄はさかずきを持ったなりにまたおもい出したように、ななめに見えている母屋おもやの二階ののきに眼をやった。
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
——疵は、逃げようとしたところをでも追い斬りに斬り下げられたらしく、右肩から左へはすにうしろ袈裟げさが一太刀です。
おそろしく迅かったのでその太刀は出雲介の首の根を狙ッて右肩からあばらへはすに通ったか否かも目にとまらないほどだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまはリコシアのみさきなゝめ進航しんかうしてる、季節せつは五ぐわつ中旬なかば
るとしもあらずやなぎなゝめすだれおどろかせば、夏痩なつやせにうつくしきが
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そして中央まんなかところがちょっとまがって、ななめにそとるようになってります。
山門の前五六間の所には、大きな赤松があって、その幹がななめに山門のいらかを隠して、遠い青空までびている。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
聞いて横から飾り十手をしゃに構えながら、ここぞとばかりしゃきり出たのは、だれならぬおしゃべり屋の伝あにいです。
「何じゃいし。」と振向くと、……亭主いつの間にか、神棚のもとに、しゃと構えて、帳面を引繰ひっくって、苦くにらみ、
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まただまつて俯向うつむいた、しばらくするとかほげてなゝめに卷煙草まきたばこ差寄さしよせて、
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やつこかほげ、かたなゝめにしながら、一息ひといきばた/\團扇うちはをばツばツとあふいで、
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勢いよく叩きつけられた山伏の手から、物騒な直刃すぐは戒刀かいとうが、群集の足下へはすかいに飛んだ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
画には、大理石の表にその色絹やハイヤシンスや青磁色の壺がはすかひにつや/\してうるんで写つてゐた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
くるまに、と反身そりみで、しやかまへてつたざうけるがごときも
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぐつと臂を張つたやうにしやに構へた太い本枝の骨組の勁さ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
あの山のなぞえに座して
義男さん (新字新仮名) / 今野大力(著)
ここのなぞへの日溜りに
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
荒芽山あらめやま畔路はんろふたまたを成す 馬を駆て帰来かえりきたる日かたぶき易し 虫喞ちゆうしよく凄涼夜月に吟ず 蝶魂冷澹れいたん秋花を抱く 飄零ひようれい暫く寓す神仙の宅 禍乱早くさか夫婿ふせいの家 さいわひに舅姑きゆうこの晩節を存するあり 欣然を守つて生涯を送る
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
子供は燈心をき立てたりするものらしかった。女は襖子の所からすぐすじかいにあたる辺で寝ているらしい。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
えゝッ今でも金があればと橋の欄干に拳を当てゝ、闇にも浅ましい自分のことは気が附かずに、遊んで居る奴原の横面に唾がしたいほどになり、橋から広小路へすじかいに下りる時、電信局の横手からかけて来た車に
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
両側の山のなぞえには炭坑夫の長屋が雛段を見るように幾列も並んでいる。
落穂拾い (新字新仮名) / 小山清(著)
運慶は今太いまゆ一寸いっすんの高さに横へ彫り抜いて、鑿の歯をたてに返すや否やすに、上から槌をおろした。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藤さんが何か考えこんではすかいに坐っているところが想われる。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
蒸気き噴き、はすかひ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あろう事か、あっと頬げたをおさえて退すさる、道学者の襟飾ネクタイへ、はすっかいに肩を突懸つっかけて、横押にぐいと押して、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとると、かほげて、かたはすつかひにしながら、一息ひといき、ばた/\、ばツと團扇うちはたゝく。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
飴細工の狸見たようになって、梯子をあがろうとする時、微酔機嫌ほろよいきげんで少し身体がよこになる途端に、懐の雪踏がすべっておちると、間の悪い時には悪いもので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
赤と黄のハスの染分け・白に青の先が切れ込んだの・赤白青の縦の三色——この三旗はそれぞれにO・A・T羅馬ローマ字を示し、O・A・Tはここに一つの意味を綴る。