“なぞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナゾ
語句割合
91.1%
4.2%
謎語1.7%
0.8%
0.8%
0.4%
捺塗0.4%
神秘0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼は音楽的な組み立てのなぞを、どれもみな奇怪な無益なものではあったが、一心に工夫してかけたり解いたりしていた。
霧が雲がと押問答おしもんどうなぞのかけツこ見たやうなことをして居るのは、れつたくつて我慢が出来ぬ。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小説家はこの若い娘が、内々ない/\自分をスコツトのいた山国のお姫様になぞらへてゐるらしいのを見て取つた。
低音部の不気味な強奏フォルテ、それは冥途よみじの鐘の音になぞらえたものでしょう。
死の舞踏 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
目をあげて心ともなく西の空をながむればかの遠き蒼空の一線は年若きわれらの心の秘密の謎語なぞのごとく、これを望みてわが心怪しゅう躍りぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
スフィンクスは矢っ張り鼻の表現を見せませぬ。依然たる「謎語なぞ」の姿を固持しております。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あの山のなぞえに座して
義男さん (新字新仮名) / 今野大力(著)
ここのなぞへの日溜りに
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
いま村にて世持役よもちやくと申す役名も、是になぞらへて祈り申す由に候。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これになぞへて、わが心のしたにあるもの。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
遂に、六月二十日、「雪月花」三幅を完成いたしました。藤原時代の御殿の風俗を雪月花の三幅に描き出したものでございます。雪は、清少納言になぞらえたものと思って下さってもよいでしょう。
「嬉しい、胸が見えるんです。さ、遮るものなしに通った、心の記念かたみに、見える胸を、笠を通して捺塗なぞって見て下さい。その幻の消えないうちに。色が白いか何ぞのように、胡粉ごふんとはいいませんから、墨ででも、しぶででも。」
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ナイシイの死よりもなお恐るべきは、盲目的にあなたの意志みこころを行った人々の恥辱はじでございます、デヤドラの死よりもなお恐るべきは、美の大なる奇観ふしぎ神秘なぞが滅びたことでございます
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)