『画筆に生きる五十年（がひつにいきるごじゅうねん）：――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納――（――こうたいごうへいかごかめいがににじゅういちねんかんのしょうじんをこめてじょうのう――）』

今夏は、私は誠にすがすがしい心持でおります。と申しますのは、この六月、皇太后陛下御下命の御用画の三幅双を完成いたしまして、折りから、京都行啓中の陛下に、目出度く上納申し上げ得たからでございます。 新聞紙上に二十一年前からの御用命を果たしたと …

著者	上村松園
ジャンル	芸術・美術 > 絵画 > 日本画
初出	「婦人の友」1937（昭和12）年10、11月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約26分（500文字/分）
朗読目安時間	約43分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

直（じき） 細（ほっ） 倣（なぞ） 店（だな） 齢（よわい） 性（たち） 壮（さか） 描（えが） 撮（と） 唐紙（とうし） 謡（うたい） 発哺（はっぽ） 状（さま） 石板（せきばん） 烈（はげ） 曰（いわ） 気魄（きはく） 砌（みぎり） 簾（すだれ） 粘（ねば） 結（ゆ） 繻珍（しゅちん） 習慣（ならわし） 老舗（しにせ） 蓋（ふた） 蓮華（れんげ） 融（と） 躓（つまず） 適（かな） 夢現（ゆめうつつ） 丁稚（でっち） 佳（よ） 内儀（かみ） 円（まる） 判然（はっきり） 叡覧（えいらん） 回（めぐ） 在（あ） 塵（ちり） 夢寐（むび） 母子（おやこ） 実（み） 尉（じょう） 巧（うま） 帷子（かたびら） 揉（も） 揮毫（きごう） 一筆（ひとふで） 杜漏（ずろう） 松篁（しょうこう） 止（や）