“夢寐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むび97.9%
ゆめうつゝ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳をき、情になずませることを、夢寐むびにも忘れずにあったということは、単なる征夷将軍の武威一徹とは大いに異なるものがある。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その景常に夢寐むびの間にありて、更に心に忘るゝ事能はず、貴君にして若し山水の志あらば、斷然行きて遊ばん事を勸めずんばあらず
日光山の奥 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
『むかしは花の精、さるからに凝りき。今は花の、さればうつろなり。しばし聚りて形を為せども、こを真とな見たまひそ。ただ夢寐ゆめうつゝさまを成せるのみ。』
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)