“ゆめうつゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夢現90.9%
夢寐9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうが明けたのか、誠や聖人に夢なしとか、心の清らかなる人に夢のあるべき筈はない、我はよるとなく昼となく夢現ゆめうつゝに心を痛め、さながら五臓を
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
自分は何となく自ら進んで其の危難にちかづきたいやうな夢現ゆめうつゝの心持になつた。石筆せきひつや鉛筆なぞを口のはたまで持つて行つては、自分から驚いて泣き出した事があつた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『むかしは花の精、さるからに凝りき。今は花の、さればうつろなり。しばし聚りて形を為せども、こを真とな見たまひそ。ただ夢寐ゆめうつゝさまを成せるのみ。』
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)