“むげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無間46.9%
無限30.6%
夢幻10.2%
無絃8.2%
夢現2.0%
無現2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長順 え、ままよ、さうなりや人をも殺し、われも死に、無間むげん地獄に落ちば落ちと、暗夜やみよの辻にもさまよひしが……
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
喚叫をめきさけぶ声、焦熱、大焦熱、無間むげん阿鼻あびほのほの底の罪人も、是には過じとぞ見えし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
最早もはやこのくさつたさかなとは一刻いつこく同居どうきよがたく、無限むげんうらみんで
自在じざい泥団でいだん放下ほうげして、破笠裏はりつり無限むげん青嵐せいらんる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雪の上に月が照り、空も、斜面も、林も、影も、なにもかも、みな真っ青で、まるで夢幻むげんの世界のようだった。
石鹸シャボン泡沫ほうまつ夢幻むげんの世に楽をでは損と帳場の金をつかみ出して御歯涅おはぐろどぶの水と流す息子なりしとかや。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
甲野さんが「無絃むげんの琴をいて始めて序破急じょはきゅうの意義を悟る」と書き終った時、椅子いすもたれて隣家となりばかりを瞰下みおろしていた宗近君は
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君は無絃むげん素琴そきんを弾ずる連中だから困らない方なんだが、寒月君のは、きいきいぴいぴい近所合壁きんじょがっぺきへ聞えるのだからおおいに困ってるところだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてそのまま、昏々こんこん夢現むげんの境にはいった頃、兄の姿はまた、前の夜と変りなく、彼の眼に見えた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時計一点を聞きてのちやうやく少しく眠気ねむけざし、精神朦々もう/\として我我われわれべんぜず、所謂いはゆる無現むげんきやうにあり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)