“黒影”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくえい81.8%
かげろひ9.1%
くろかげ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中隊長は、近づき来る約一個中隊ばかりの黒影こくえい見遣みやりながら、決心したらしく、「伏射ふせうちの構え」を命じて、自分も指揮刀を握りなおして伏した。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
月の光も山のくらくなれば、今はとて戸をてて入らんとするに、八五ただる、おぼろなる八六黒影かげろひの中に人ありて、八七風のまにまにるをあやしと見れば赤穴宗右衛門なり。
せるにあらぬかといふ、夢幻むげんきやうにさまよひ、茫然ばうぜんとしてうごかずにうしろから、突然とつぜん、一黒影くろかげ出現しゆつげんした。