“際”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きわ41.4%
ぎわ20.2%
さい11.9%
きは11.1%
ぎは4.0%
はて1.5%
1.0%
0.8%
キハ0.8%
0.8%
(他:26)6.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“際”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸22.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いきおいに乗った俊助は、もう一度きわどい鎌をかけた。けれども大井は存外平然と、薄笑うすわらいを唇に浮べながら、
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鎌倉船や、小田原船が、橋のきわまでいっぱいにはいって行った。その向う河岸に、魚くさい人間がわいわいと市を立てている。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、姿が水へうつって、小びんぎわや額のあたりに、めっきりと増えた白い髪がのぞき込んだ嘉門の眼に映った。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうした陶酔のぎわに、彼のはげしい情火が、ムラ/\と彼の身体からだ全体を、あらしのように包むのだった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
いまこの厄難やくなんさいして、吾等われらみちたゞ二つある、その一つは
とき二月きさらぎなりけるが、あまつさへ出陣しゆつぢんさいして、陣羽織ぢんばおりも、よろひもない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見らるゝ如く足跡を我に踏ましむるこのひとりは裸にて毛なしといへども汝の思ふよりは尚きはたかき者なりき 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
子をなして幾人いくたりの親、死なしめてあとのこる妻、かしましと世にいふきはか、さて寄りて我にかくいふ。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
やゝしめりぎはを、いへ逃出にげでたまゝの土手どて向越むかうごしにたが、黒煙くろけむり
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
千代子は夜ふけの風のまだ寒かつた晩、店のしまひぎはにふと見かけた人の姿は他人の空似そらにであつたのかも知れない。
にぎり飯 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
汽車はさびしい海岸の、けわしいがけや砂浜の上を、単調な機械の音を響かせて、はてしもなく走っている。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが、くぐりぬけて見廻すと、怪物はどこへ逃げ去ったのか、影もない。そして又、八幡の藪知らずの、はてしもない鬼ごっこが始まるのだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
み吉野の象山キサヤマ木梢コヌレには、許多コヽダも騒ぐ鳥の声かも(赤人——万葉巻六)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
打ちナビき春さりらし。山のの遠き木末コヌレの咲き行く 見れば(万葉巻十)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
うちなびはるきたるらしやまとほ木末こぬれきゆく見れば 〔巻八・一四二二〕 尾張連
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
芳野よしぬ象山きさやま木末こぬれには幾許ここださわとりのこゑかも 〔巻六・九二四〕 山部赤人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
まして、戸口に消えるキハに、ふりかへつた姫の輝くやうな頬のうへに、細く傳ふものゝあつたのを知る者の、ある訣はなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
まして、戸口に消えるキハに、ふりかへつた姫の輝くやうな頬のうへに、細く傳ふものゝあつたのを知る者の、ある訣はなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
門のシキミから、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門の閾から、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
幾ら歩いてゐてもきりが無いので、幸ひ眼に入つた海の上にかけ出しになつてゐる茶店に寄つて、そこにも店さきにはうつてある鰹を切つて貰ひ、一杯飮み始めた。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
數へればきりがない。晴れた朝など、これらの鳥が殆んど一齊に其處此處の溪から峰にかけて啼き立つる。茫然と佇んで耳を澄ます私は、私の身體全體の痛み出す樣な感覺に襲はるる事が再々あつた。
山寺 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
渠等は、すっと来て通りしなに、従七位の神官の姿を見て、黙って、言い合せたように、音の無い草鞋をめた。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しなに、かへりみてかれ會釋ゑしやくした。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夫が「ちょっと出て来る」と云って出かけるたびに、「このすきに僕の日記を読んでおけ」と云われているように私は感じる。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「何、これが一番だ。入れ物などに入れて置いては、すきをねらってさらって行かれてしまう、こうして置けばろうたって奪れやしない」
「あツ、」とまたはげしい婦人おんなの悲鳴、此のときには、其のもがくにつれて、はんの木のこずえの絶えず動いたのさへんだので。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
維新のとき人にすぐれたる勲功のありし由は。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
明るいのは山のばかりではなかつた。地上はいさごの数もよまれるばかりである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門のしきみから、伸び上るようにして、山のの空を見入って居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
十二歳の時分と覚えて居ます、ころは春のすえということは庭の桜がほとんど散り尽して、色褪いろあせた花弁はなびらこずえに残ってたのが、若葉のひまからホロ/\と一片ひとひら三片みひら落つるさまを今も判然はっきりおもいだすことが出来るので知れます。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かかるひまにお花と源造に漢書の素読そどく、数学英語の初歩などを授けたが源因もととなり、ともかく、遊んでばかりいてはかえってよくない、少年こどもを集めて私塾しじゅくのようなものでも開いたら、自分のためにも他人ひとのためにもなるだろうとの説が人々の間に起こって、兄も無論賛成してこの事を豊吉に勧めてみた。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
明るいのは、山ギハばかりではなかつた。地上は、イサゴの數もよまれるほどである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
明るいのは、山ギハばかりではなかつた。地上は、イサゴの數もよまれるほどである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
見ているとあの通り優しいようですが自分で致すとなかなかむずかしくって容易にあの蝶番いが見当りません。うっかり蝶番いでない処を截ると大きい骨ですから容易に截れもせず、骨が截れても肉が離れず、非常に困難するものです。最初手でよく探ってみて蝶番いを見出さねばなりませんが、小さい丸い骨が二つ並んでいます。その骨と骨とのあいだへ庖丁を入れると直ぐに左右へ別れます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
摂津名所図会せっつめいしょずえ』巻之四には「片葉蘆かたはのあし 按ずるにすべて難波は川々多し淀川其中の首たり其岸に蘆生繁おいしげり両葉もろはに出たるも水の流れ早きにより随ふてみな片葉かたはの如く昼夜たへず動く終に其性を継て跡よりおい出るもの片葉の蘆多し故に水辺ならざる所にもあり難波なにはかぎら八幡淀伏見宇治やはたよどふしみうぢ等にも片葉蘆多し或人あるひといはく難波は常に西風烈しきにより蘆の葉東へ吹靡きて片葉なる物多しといふは辟案なり」と記してあるが、この辟案[牧野いう
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かくのごとく展転てんでんして、悪をし苦を受け、いたずらに生まれ徒に死して、輪転りんでんしてきわまりなし。経のにいうがごとし、『一人の一劫いちこうのなかに、受くるところのもろもろの身の骨、常に積みて腐敗せずは、毘布羅山びふらせんのごとくならん』と。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
おのれの胸のやうにそこひも知らず黒く濁れる夕暮の空に向ひてそのかなしみと恨とを訴へ、なまぐさき油紙をひねりては人の首を獲んを待つなる狂女! よし今は何等の害を加へずとも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
玄関は礼拝堂の左手にあって、もしその打戸環のついた大扉おおとそばに私服さえ見なかったならば、恐らく法水の夢のような考証癖は、いつまでも醒めなかったに違いない。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
雲のはたてつきりて
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
はてし無き津輕灘
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
第一節は「地気ちき雪と成る弁」であって、天地の間に、三つのへだてがあって、地に近い温際おんさいから地気が昇って行って冷際れいさいいたって、温かなる気が消えて雨や雪になるという話が書いてある。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
と、今夜主税の机のわきに、河野英吉えいきちが、まだ洋服の膝も崩さぬさきから、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マーキュ ふん、あんなをりには、足腰あしこしかたちがふといふのぢゃな?
ロミオ マーキューシオーどの、ゆるしてくだされ、じつ是非ぜひない所用しょようがあったからぢゃ。あんなをりには、つい、その、れいぐることがあるならひぢゃ。
——魏公曹操、功高ク、徳ハ宏大ニシテ、天ヲ極メ、地ヲカギル。伊尹イインノ周公モ及バザルコト遠シ。ヨロシク王位ニススメ、魏王ノ位ヲ賜ワランコトヲ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シン軽舟ケイシウリ 落日ラクジツ西山セイザンキワ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)