“際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きわ41.5%
ぎわ20.0%
きは11.9%
さい11.5%
ぎは3.7%
はて1.4%
0.9%
キハ0.7%
0.7%
きり0.7%
しな0.7%
ひま0.7%
0.7%
0.5%
すき0.5%
とき0.5%
へだて0.5%
わき0.5%
ギハ0.5%
をり0.2%
あいだ0.2%
かぎら0.2%
きわまり0.2%
そこひ0.2%
そば0.2%
はたて0.2%
はてし0.2%
カギ0.2%
キワ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おなじほどの距離にかはるがはる続きたるをきて、こうかおりしみつきたる太き円柱まるばしらきわに寺の本堂にゑられつ
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そう云う時平は、これも正体なく酔っていて、車が勾欄こうらんきわへぴったりと引き寄せられても、そこまで歩いて行くことさえ困難に見えた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
祝儀らしい真似もしない悲しさには、やわらかかゆともあつらえかねて、朝立った福井の旅籠はたごで、むれぎわの飯を少しばかり。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しばらくしてから清岡はこれも三越で自分が買ってやった真珠入のくしを、一緒に自動車に乗った時、その降りぎわにそっと抜き取って見た。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
不審いぶかしさよのそここゝろは其人そのひとゆかしければなり、ようもなき庭歩行にはあるきにありし垣根かきねきは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かのみたりの女、姿にきはのさらにすぐれてたかきをあらはし、その天使の如き舞のしらべにつれてをどりつゝ進みいでたり 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのさい小櫻姫こざくらひめがいかなる行動こうどうたかは、歴史れきし口碑こうひうえではあまりあきららかでないが
それにつきましても、いのちがけの芸当げいとうゆえ、無事ぶじになしわせましたさいは、どうぞご喝采かっさいねがいます。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日本橋ぎは木原店きはらだな軒並のきなみ飲食店の行灯あんどうが出てゐる処から今だに食傷新道しよくしやうじんみちの名がついてゐる。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
のちに——丸山まるやま福山町ふくやまちやうに、はじめて一葉女史いちえふぢよしたづねたかへぎはに、えりつき
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ロミオは追放つゐはう!」その一言ひとことひところちからにははてはかりきりさかひいわいの。
だが、くぐりぬけて見廻すと、怪物はどこへ逃げ去ったのか、影もない。そして又、八幡の藪知らずの、はてしもない鬼ごっこが始まるのだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
第一、海及び海の彼方アナタの国土に対する信仰は、すべて、はる/″\と続く青空、及びその天に接するヤマの嶺にウツして考へられて行く様になつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
み吉野の象山キサヤマ木梢コヌレには、許多コヽダも騒ぐ鳥の声かも(赤人——万葉巻六)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まして、戸口に消えるキハに、ふりかへつた姫の輝くやうな頬のうへに、細く伝ふものゝあつたのを知る者の、あるワケはなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まして、戸口に消えるキハに、ふりかへつた姫の輝くやうな頬のうへに、細く傳ふものゝあつたのを知る者の、ある訣はなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
須臾とき官軍みいくさ敗績やぶれぬ。水におもむきて溺死しぬる者おおし。艫舳へとも廻旋めぐらすることを得ず。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「家ゆ出でて三年がほどに」、「痛足あなしの川ゆ行く水の」、「野坂の浦ゆ船出して」、「山の出雲いづもの児ら」等の用例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
幾ら歩いてゐてもきりが無いので、幸ひ眼に入つた海の上にかけ出しになつてゐる茶店に寄つて、そこにも店さきにはうつてある鰹を切つて貰ひ、一杯飮み始めた。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
こういう蔭口にはきりのないものだが、右にあげた二つなどは尾鰭おひれの付かない例にはいるだろう。夏が去り、秋が去り、冬が来て十一月の下旬、——島さんの家には珍しくも客があり、酒が始まった。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
虫が来て此処へ留ったんです、すっとしなの弱い稲妻か、と思いました。目前に光ったんですから吃驚びっくりして、邪険に引払うと、う汽車が動出す。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
渠等は、すっと来て通りしなに、従七位の神官の姿を見て、黙って、言い合せたように、音の無い草鞋をめた。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
團扇うちわはながきえてちぬ、なにとせんとかうてゝ、垣根かきねひまよりさしのぞけば
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
十二歳の時分と覚えて居ます、ころは春のすえということは庭の桜がほとんど散り尽して、色褪いろあせた花弁はなびらこずえに残ってたのが、若葉のひまからホロ/\と一片ひとひら三片みひら落つるさまを今も判然はっきりおもいだすことが出来るので知れます。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
門のシキミから、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門の閾から、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
明るいのは山のばかりではなかつた。地上はいさごの数もよまれるばかりである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門のしきみから、伸び上るようにして、山のの空を見入って居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「何、これが一番だ。入れ物などに入れて置いては、すきをねらってさらって行かれてしまう、こうして置けばろうたって奪れやしない」
夫が「ちょっと出て来る」と云って出かけるたびに、「このすきに僕の日記を読んでおけ」と云われているように私は感じる。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「あツ、」とまたはげしい婦人おんなの悲鳴、此のときには、其のもがくにつれて、はんの木のこずえの絶えず動いたのさへんだので。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
維新のとき人にすぐれたる勲功のありし由は。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
(地をる事高さ四十八万二千五百里といふ)太陰天と地とのあひだに三ツのへだてあり、天にちかき熱際ねつさいといひ、中を冷際れいさいといひ、地にちかき温際をんさいといふ。
第一節は「地気ちき雪と成る弁」であって、天地の間に、三つのへだてがあって、地に近い温際おんさいから地気が昇って行って冷際れいさいいたって、温かなる気が消えて雨や雪になるという話が書いてある。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
と、今夜主税の机のわきに、河野英吉えいきちが、まだ洋服の膝も崩さぬさきから、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ハテ来たなと思いますから、怖々こわ/″\石垣の上へあがり匍這はらばいになって木戸のところまでってまいり、様子をきゝますと内のものは外に人がいると知りません模様で、しきりに錠を外そうといたしておりますから、伊之吉も今時分こゝへほかのものが来る筈はないとぞんじ、静かに木戸のわきへ立ちよりまして、
明るいのは、山ギハばかりではなかつた。地上は、イサゴの數もよまれるほどである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
明るいのは、山ギハばかりではなかつた。地上は、イサゴの數もよまれるほどである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
マーキュ ふん、あんなをりには、足腰あしこしかたちがふといふのぢゃな?
ロミオ マーキューシオーどの、ゆるしてくだされ、じつ是非ぜひない所用しょようがあったからぢゃ。あんなをりには、つい、その、れいぐることがあるならひぢゃ。
見ているとあの通り優しいようですが自分で致すとなかなかむずかしくって容易にあの蝶番いが見当りません。うっかり蝶番いでない処を截ると大きい骨ですから容易に截れもせず、骨が截れても肉が離れず、非常に困難するものです。最初手でよく探ってみて蝶番いを見出さねばなりませんが、小さい丸い骨が二つ並んでいます。その骨と骨とのあいだへ庖丁を入れると直ぐに左右へ別れます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
摂津名所図会せっつめいしょずえ』巻之四には「片葉蘆かたはのあし 按ずるにすべて難波は川々多し淀川其中の首たり其岸に蘆生繁おいしげり両葉もろはに出たるも水の流れ早きにより随ふてみな片葉かたはの如く昼夜たへず動く終に其性を継て跡よりおい出るもの片葉の蘆多し故に水辺ならざる所にもあり難波なにはかぎら八幡淀伏見宇治やはたよどふしみうぢ等にも片葉蘆多し或人あるひといはく難波は常に西風烈しきにより蘆の葉東へ吹靡きて片葉なる物多しといふは辟案なり」と記してあるが、この辟案[牧野いう
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かくのごとく展転てんでんして、悪をし苦を受け、いたずらに生まれ徒に死して、輪転りんでんしてきわまりなし。経のにいうがごとし、『一人の一劫いちこうのなかに、受くるところのもろもろの身の骨、常に積みて腐敗せずは、毘布羅山びふらせんのごとくならん』と。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
おのれの胸のやうにそこひも知らず黒く濁れる夕暮の空に向ひてそのかなしみと恨とを訴へ、なまぐさき油紙をひねりては人の首を獲んを待つなる狂女! よし今は何等の害を加へずとも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
玄関は礼拝堂の左手にあって、もしその打戸環のついた大扉おおとそばに私服さえ見なかったならば、恐らく法水の夢のような考証癖は、いつまでも醒めなかったに違いない。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
雲のはたてつきりて
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
はてし無き津輕灘
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
——魏公曹操、功高ク、徳ハ宏大ニシテ、天ヲ極メ、地ヲカギル。伊尹イインノ周公モ及バザルコト遠シ。ヨロシク王位ニススメ、魏王ノ位ヲ賜ワランコトヲ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シン軽舟ケイシウリ 落日ラクジツ西山セイザンキワ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)