“櫛”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くし90.9%
ぐし8.0%
くしけ0.3%
くしけず0.3%
0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“櫛”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸16.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
茶の間の障子のガラス越しにのぞいて見ると、妻は鏡台の前へすわって解かした髪を握ってぱらりと下げ、くしをつかっている。
どんぐり (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
帯もくしこうがいのようなものまで悉皆みんならねえからわれ一風呂敷ひとふろしき引纒ひんまとめて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
昼前に久しぶりにてびんにさしぐしする髪に結ひ上げさふらひしは、帽子の留針とめばりのためにさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
けれども朝に、こわれた古ぐしで素絹のように流れたきれいな髪をとかす時には、おめかしの一瞬を楽しむのであった。
ところが幾日いくかとなく洗いもくしけずりもしない髪が、あぶらあかで余の頭をうずくそうとする汚苦むさくるしさにえられなくなって、ある日床屋を呼んで、不充分ながら寝たまま頭に手を入れて顔に髪剃かみそりを当てた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もしこれを疑う人あらば請う北海の朔風さくふうくしけずり、寒山の氷雪に浴し、鉄鎖につながれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そのおれば嬋娟せんけんたる美姫を擁して巍々ぎぎたる楼閣に住し、出ずれば肥馬にまたがり、軽車にし、隷従雲のごときは全国人民をして風にくしけずり、雨に浴し、父子兄弟妻子をしてあいともに離散し、あいともに溝壑こうがくに転ぜしめたればなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
お岩は体をふるわしながら鉄漿を付け、それから髪をきにかかったが、くしを入れるたびに毛が脱けて、其の後から血がたらたらと流れた。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)