“櫛箱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くしばこ90.9%
ぐしばこ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源氏が髪の乱れたのを直していると、非常に古くなった鏡台とか、支那しな出来の櫛箱くしばこき上げの箱などを女房が運んで来た。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「お仙、ちゃっと髪を結ってしまわまいかや」とお種は、炉辺へ来て待っている髪結を呼んで、古風な鏡台だの櫛箱くしばこだのを新座敷の方へ取出した。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
櫛箱ぐしばこ、お手箱、唐櫃からびつその他のお道具を、それも仮の物であったから袋くらいに皆詰めてすでに運ばせてしまったから、宮お一人が残っておいでになることもおできにならずに
源氏物語:40 夕霧二 (新字新仮名) / 紫式部(著)