“掻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
94.0%
かき2.4%
かい1.5%
0.4%
かか0.3%
かゝ0.3%
もが0.3%
がき0.1%
がゆ0.1%
0.1%
(他:4)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“掻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語16.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「いいえ、」女は上半身を起し、髪をきあげて、「奥様は、ご立派なお方です。あたし、親兄弟の蔭口きくかた、いやです。」
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「御前がその気でなくっても、世間と云うものがあります。出るなら出るようにして出てくれないと、御母さんが恥をきます」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これをさまると、一時ひとしきりたゝきつけて、屋根やねかきみだすやうな風雨あめかぜつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蕎麥そばかきでもしたらよかつぺつてお内儀かみさんしたつけのよ」卯平うへいもと位置ゐちすわつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
赤や黄の前掛に手拭てぬぐいのようなものをかぶった老婆達が、そこにもここにも熊手を持ってそのポプラと白樺の葉をかいている。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
彼は、云い終ると、すぐ自身の馬の後脚を折敷かせ、手綱をかいくり、激流へいかだを下ろしてゆくように、ざっと絶壁を落して行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甕のふちに爪のかかりようがなければいくらもいても、あせっても、百年の間身をにしても出られっこない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
別に牛蒡ごぼうをササきにして半日ほど水へ漬けて度々たびたび水を取かえてアクを出します。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
機会おりもあらば討入りて、かれが髭首かかんと思へと。怎麼にせん他が棲む山、みちけんにして案内知りがたく。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「貴様は善くないぞ。麁相そそうを為たと思うたら何為なぜ車をめん。逃げやうとするから呼止めたんじや。貴様の不心得から主人にも恥をかかする」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
又「云う事を聴かれぬ時は仕方がない、今こそは寺男なれども、元わしは武士じゃア、斯う言出して恥をかゝされては帰られませんわ、さア此処こゝに私の刃物がある」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その位彼だつて怖れることもなかつたが、此方も我を通して多少でも真剣な顔を続けて論理をすゝめやうとでもすれば何んな人身攻撃的な嘲笑をもかまはず、満座の中で恥をかゝせやうとしたりするので
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
幾万、何千の人の生命いのち——それを思うと死ぬるも死切れぬと、呻吟うめいてもがく。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あツ、」とまたはげしい婦人おんなの悲鳴、此のときには、其のもがくにつれて、はんの木のこずえの絶えず動いたのさへんだので。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
海顫ひ、すががきがれ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おりにふれてはむずがゆい思いにたえられなかったのです。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「明日は大雪になるらしいが、自動車がうまく通るかどうだかね。夜つぴて積つたとなると、ちよつくら、へえ、人夫の二人や三人でえたぐれえぢや追つつくめえ」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
晴れた外気を映した明るいへやには、メリンスの長襦袢ながじゅばんになった娘のお鶴が、前方むこう向きになって鏡台に向って髪をいていた。母親似のひたいの出たあから顔が鏡に映っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そうすれば琴韻清越きんいんせいえつ、多年干戈剣戟かんかけんげきうちにも、なお粗朴なる洗心と雅懐がかいを心がけていた丞相その人の面影をしのぶに足るといわれている。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二三度ゆすぶられて、姉は漸う眼をこすりながら起き上った。まだ一度も、海から太陽の出る所を見たことがなかった。
月明 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ソギタテヤリカイテルモアリ、髪ハ掴ミ乱シテ、荒繩ノ鉢巻ナドムズト締メ、熊手、マサカリナド前後ヲカタメ、常ニ同行二十人バカリニテ押通ルヲ
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)