“水掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずかき58.3%
みずか25.0%
みづかき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「口へ出して言わぬばかり、人間も、赤沼の三郎もかわりはないでしゅ。翁様——処ででしゅ、この吸盤すいつき用意の水掻みずかきで、お尻をそっでようものと……」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ともかくも船と陸上との僅かな水面ならば、水掻みずかきの有無にはよらず、たしかに鼠は泳いで渡っているのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かつて、木下きのしたさんの柏木かしはぎやしきの、矢張やつぱにはいけかへるとらへて、水掻みづかき附元つけもとを(あか絹絲きぬいと)……とふので想像さうざうすると——御容色ごきりやうよしの新夫人しんふじんのお手傳てつだひがあつたらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)