“手傳”のいろいろな読み方と例文
新字:手伝
読み方割合
てつだ69.0%
てつだひ17.2%
てづでえ3.4%
てつだい3.4%
てづた3.4%
てツたひ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うすもころがしてました。おもちにするおこめ裏口うらぐちかまどしましたから、そこへも手傳てつだひのおばあさんがたのしいきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
手傳てつだひなどするにぞ夫婦は大によろこ餠類もちるゐは毎日々々賣切うりきれて歸れば今はみせにて賣より寶澤がそとにてあきなふ方が多き程になり夫婦は宜者よきもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手傳てづでえつてゝも、はあ、日暮ひぐれつたら、あつかもつかして凝然ぢつとしちやらんねえんだ、そんで愚圖ぐづ/\つてんの面白おもしれえからいてたな、丁度ちやうどえゝ鹽梅あんべえおれ草履ざうりひにつてつかせてな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
手傳てつだいの人々がいつのまにか來て下に働いて居つた。屋根裏から顏を出して先生と呼ぶのは、水害以來毎日手傳に來てくれる友人であつた。
水害雑録 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
ましてや土方どかた手傳てづたひしてくるま跡押あとおしにとおやうみつけてもくださるまじ、あゝつまらぬゆめたばかりにと、ぢつとにしみてもつかはねば、とつちやん脊中せなかあらつておれと太吉たきち無心むしん催促さいそくする
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あれ見いや、木札の煙が太政官の隱居の方へ行くやないか。執念て恐ろしいもんや。」と、手傳てツたひ(仕事師の事)の一人は言つた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)