“土方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どかた71.1%
ひじかた21.1%
ひぢかた2.6%
やくざ2.6%
ドカタ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじ利根川とねがは開鑿工事かいさくこうじつてた。あきころから土方どかた勸誘くわんいう大分だいぶうまはなしをされたので近村きんそんからも五六にん募集ぼしふおうじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
土方ひじかためも青菜に塩の有様で立帰り、近藤に話すと、近藤め、火のように怒り、今朝未明みめいに島田の道場へ押しかけたが、やがて這々ほうほうていで逃げ帰りおった」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二白、本文ニ土方ひぢかた楠左(楠左衛門久元)ハ国本(土佐)より出候ものゝ内ニハ一寄咄合はなしあひて遣候ものニて候よし、時情も存候ものなり。以後御引合在之候時ハ必此者がよろしく候、かしこ。
御存じの通り、いまお上をお騒がせ申している野郎どもは、わたくしの身内でこそござんせんが、同じ筋をひく土方やくざ者、聞けばどうやら必死の様子で、機関銃さえも持っているという話。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そうよ、でもその風があんまり爽やかで活々としていれば、土方ドカタだって御覧下さい、ああやって胸をあけ、皮膚にじかにそれをふれさせようといたします。