“利根川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とねがわ77.8%
とねがは22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磯野とも一度鰻屋うなぎやで二人一緒に飯を食ったきりで、三日目の午後には、もう利根川とねがわの危い舟橋を渡って、独りで熊谷くまがやから汽車に乗った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
もとより田舎の事とて泥臭いのは勿論もちろんだが、に角常陸から下総しもうさ利根川とねがわを股に掛けての縄張りで、乾漢こぶんも掛価無しの千の数は揃うので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
しかし僕の小学時代に大川に浪を立てるものは「一銭蒸汽」のあるだけだつた。或はそのほか利根川とねがは通ひの外輪船ぐわいりんせんのあるだけだつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
勘次かんじ利根川とねがは開鑿工事かいさくこうじつてた。あきころから土方どかた勸誘くわんいう大分だいぶうまはなしをされたので近村きんそんからも五六にん募集ぼしふおうじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)