“とねがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
利根川73.7%
刀根川10.5%
刀禰河5.3%
東寧川5.3%
東寧河5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより田舎の事とて泥臭いのは勿論もちろんだが、に角常陸から下総しもうさ利根川とねがわを股に掛けての縄張りで、乾漢こぶんも掛価無しの千の数は揃うので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
家敷やしきの? くるわを出て城下の町を離れると、俗に千間土堤せんげんどてという堤へ出たが,この堤は夏刀根川とねがわの水があふれ出る時、それをくい止めて万頃ばんけい田圃たはたの防ぎとなり、幾千軒の農家の命と頼む堤であるから
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
楓葉荻花ふうようてきか秋は瑟々しつしつたる刀禰河とねがわあたりの渡船わたしぶねで摺れちがう処などは、殊に妙であろう。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東寧川とねがわハ上武ノ境ヲ界ス。川ノ南ヲ武トス。川叉せんさノ関アリ焉。関ノ東南ヲ羽生むらトイフ。邑ハ官道ヲ距ルコト数里ニ過ギズ。往昔辟陋へきろう、人イマダ学ブヲ知ラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
諸僚佐ニ約束シ毎朝第一たくヲ撃ツヤ皆蓐食じょくしょくシテ装ヲ結ビ、第二柝ニシテ啓行ス。杉戸駅ヲ過ルヤ微雨にわかニ至ル。栗橋駅ニいたレバ則チ午ニ近シ。栗橋中田ノ二駅ハ東寧河とねがわヲ界シテ東西相望ム。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)