“驟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にわか22.2%
には22.2%
にわ22.2%
うくつ11.1%
にはか11.1%
シュー11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわかニ寒シ。白沢駅ニ抵ル。大蛇川ヲ渡ル。湍流たんりゅう奔駛ほんしスルコト長蛇ノがくヲ走ルガ如シ。直ニ渡ルベカラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
激雷のにはかに震ふが如く、諸天群がり落ちて、火焔たちまち起りて、一指を投ずるの暇に於て、この終古依然たる天地は
頑執妄排の弊 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
夕暮にこの蝉が鳴くと、妙に寂しい落ち着かない気分に誘い込まれるが、明方であると軽快な調子がにわか雨のそそぐように賑かだ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
私が人麿の歌を評釈した時には、新訓(佐佐木博士)の、「雪にこまうつあしたたぬしも」に従ったが、今回は、故生田耕一氏の「雪にうくつく朝楽しも」に従った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そのにはかなると近きとに驚きて、三人みたりは始めて音するかた見遣みやりつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)