“驟雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうう72.3%
ゆうだち8.5%
しうう4.6%
にわかあめ2.3%
にはかあめ2.3%
ゆふだち2.3%
シャワー1.5%
スコール1.5%
オラアジユ0.8%
カダチ0.8%
あめ0.8%
しゆうう0.8%
とおりあめ0.8%
ラオアジユ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暁方あけがたの眠りを覚す暁の驟雨しゅううは何だか木の葉を吹き散す嵐の様に思われたりするので、何だか物淋しく、その音に聴き入るのである。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
大声嘈々驟雨ゆうだちの井をさかさにするごとく、小声切々時雨しぐれの落葉を打つがごとく、とうとう一の小河を成して現存すとは、天晴あっぱれな吹きぶりじゃ。
驟雨しうういて力車りきしやに乗り市内を見物して廻つたが、椰子やしは勿論、大きな榕樹ようじゆ、菩提樹、パパイヤじゆ爪哇竹ヂヤワちくなどの多いのが眼に附く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此時このとき今迄いまゝで晴朗うらゝかであつた大空おほぞらは、る/\うち西にしかたからくもつてて、熱帶地方ねつたいちほう有名いうめい驟雨にわかあめが、車軸しやぢくながすやうにつてた。
驟雨にはかあめのあひだ隙つぶしに踊り子のところに上りこんでゐたら、ヹニユストルの衣裳図案を描いてくれと頼まれた。
土間どまはしめつて、鍛冶屋かぢや驟雨ゆふだち豆府屋とうふや煤拂すゝはきをするやうな、せはしくくらく、わびしいのもすくなくない。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「むむ、今夜も驟雨シャワーかな。」と、丸山も空を見た。「しかし大したことはありませんよ。大抵一時間か二時間で晴れますよ。」
麻畑の一夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この土地常例の驟雨スコールがあって後、夕方間近くなって、男は私だけに向って
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
七二八 〔驟雨カダチはそそぎ〕
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
生かされてればかなしき心得ぬすさみし過去のわれに驟雨あめ降る
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
凄まじき驟雨しゆううのまへを
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そのころの日和癖ひよりくせになっている驟雨とおりあめがまた来そうであった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)