“にわかあめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俄雨82.6%
驟雨13.0%
遽雨4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元々村へ出るには、沢辺さわべまで降りて、沢伝いに里へ下るのだから、俄雨にわかあめで谷が急にいっぱいになったが最後、米など背負しょって帰れる訳のものでない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
学校の帰途かえるさ驟雨にわかあめに逢えば、四辻から、紺蛇の目で左褄ひだりづまというのが出て来て、相合あいあいで手をいて帰るので、八ツ九ツ時分、梓はひどく男の友人にうとんじられた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
治水工事を督励する開墾役所は、そこのふもとに置いたが、そこさえ、低地であるため、遽雨にわかあめとなると水の危険があった。で、大事な図面や書類は、なるべく寝小屋のほうへ置くようにしていた。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)