“相合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいあい16.7%
あひあ16.7%
あひあひ16.7%
あいあわ8.3%
あいがっ8.3%
あひあは8.3%
あひがつ8.3%
さうがふ8.3%
さうごう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校の帰途かえるさ驟雨にわかあめに逢えば、四辻から、紺蛇の目で左褄ひだりづまというのが出て来て、相合あいあいで手をいて帰るので、八ツ九ツ時分、梓はひどく男の友人にうとんじられた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のろふのぢゃ? せいてんこのつが相合あひあうて出來できをば、つい無分別むふんべつてうでな? 馬鹿ばかな、馬鹿ばかな! 姿すがたを、こひを、分別ふんべつはづかしむる振舞ふるまひといふものぢゃ。
初のうちは全く相合あいあわせ得る物のおおいさは相等しなどと真顔で教えられて、馬鹿ばかあつかいにするのかと不平だったが、其中そのうちに切売の西瓜すいかのような弓月形きゅうげつけいや、二枚屏風を開いたような二面角が出て来て
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
火沙汰に丘を駆けたというにも、襟裏のくれないのちらめくまで、衣紋えもんは着くずれたが、合わせたつま爪尖つまさきは、松葉の二針相合あいがっしたようにきりりとしている。
劉填りうてんひそかはかりごとあんじ、せんめいじて鏡中きやうちう雙鸞さうらんつくらしむ、するところは、陽王やうわう寵姫ちようひかたいだき、ほゝ相合あひあはせて、二人ふたりニヤ/\としてまさねんとほつするがごときもの。したたるくしておもてくべからず。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つもる雪もおなじく氷りて岩のごとく、きしの氷りたるはし次第しだいに雪ふりつもり、のちには両岸りやうがんの雪相合あひがつして陸地りくちとおなじ雪の地となる。
五と六と相合さうがふして、七百二十氣を一紀となす、凡べて三十歳なり、千四百四十氣、凡べて六十歳なり、而して不及ふきふ太過たいくわこゝに皆あらはる、と云つて居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
周子の母が相合さうごうを崩してニヤニヤするのでそんなことで彼は卑賤な愉悦を感じて、恰も七面鳥のやうに呑気な倨傲を示した。
鏡地獄 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)