“陸地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りくち38.5%
くがち19.2%
おか15.4%
くがじ15.4%
くが3.8%
をか3.8%
ランド3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つもる雪もおなじく氷りて岩のごとく、きしの氷りたるはし次第しだいに雪ふりつもり、のちには両岸りやうがんの雪相合あひがつして陸地りくちとおなじ雪の地となる。
この島をはずしたら、この先、またいつ陸地くがちにめぐりあうあてもないことだから、なにはどうでも、思いきって島にあがるほうがいいと思うのだが
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
新式タービンのパリパリが、ビスケー湾の檜舞台ひのきぶたいでヘタバッたり、アラスカ沖の難航で、陸地おかが鼻の先に見えながら、石炭が足りなくなったりする。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
おつつがなく帝を陸地くがじへお上げするまでは、岩松の党が、夜見ヶ浜から美保ヶ関の御前島へかけて幾十そうも船手ふなでを潜ませておりまする。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれも四方にひろいほりをめぐらして隣接地と隔離させ、代地しま陸地くがとの交通は、御飼場舟という特別の小舟で時刻をさだめて行うなど、なかなか厳重をきわめたものであった。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
わが多端にして光あふるゝ未來の陸地をかへとわたしはよろめき押しだされた。
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
南極で「陸地ランド」と称するものの大部分、殊に内陸の海岸線を示す重要点と考えられるものは、多少の例外を除いて、みな十九世紀中に発見されたものである。
南極記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)