陸地りくち)” の例文
つもる雪もおなじく氷りて岩のごとく、きしの氷りたるはし次第しだいに雪ふりつもり、のちには両岸りやうがんの雪相合あひがつして陸地りくちとおなじ雪の地となる。
またその反對はんたいにデンマルクなどのように、うみ陸地りくちををかしてたので、今日こんにちでは海中かいちゆう貝塚かひづかひたつてゐるところもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
船は陸地りくちを遠くはなれて、ひろいひろい海のまっただなかを、をいっぱいにふくらませて走っているではありませんか。
ガンたちは、その夜、エーランドとうの北のはしですごしました。そして、これから陸地りくちへむかっていこうというのです。
それと同時どうじ津浪つなみともなふことが其特色そのとくしよくである。これにはんして局部性きよくぶせい大地震おほぢしん規模きぼ狹小きようしようであるが、おほ陸地りくちおこるがために震動しんどう性質せいしつ急激きゆうげきである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
陸地りくちはずんずんうしろの方へ行ってしまって自分は青いくらいなみの上を走って行くのでした。
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
このうえは、ちからのつづくかぎり、このうみびきって、あちらに陸地りくちいだすよりしかたがなかったのです。それで、小鳥ことりかぜたたかい、あめたたかって、んで、んで、びました。
小さな金色の翼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それはほかでもい、今迄いまゝであだかてん恩惠おんけいごとく、きはめて順當じゆんたうに、みなみからきたへと、輕氣球けいきゝゆうをだん/″\陸地りくちほうおくつてつたかぜが、此時このとき俄然がぜんとして、ひがしから西にしへとかはつたことである。
第一のは滿々たる海上に捲き起つてゐる低い鉛色なまりいろの雲が描かれてあつた。遠景は唯暗澹としてゐる。前景もまた同樣である——否、寧ろ、一番手前の大波と云はう、其處には陸地りくちはないのだから。
新石器時代しんせつきじだいになると氣候きこうその世界せかい状態じようたい今日こんにちあまかはつたところなく、たゞ海岸線かいがんせんいまよりも陸地りくちんでゐたといふくらゐにぎないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その砂丘は、あまり高くはありませんでしたが、ニールスには、陸地りくちのほうが見えませんでした。
非局部性ひきよくぶせい大地震だいぢしんおほ太平洋側たいへいようがは海底かいていり、地震ぢしん規模きぼ廣大こうだいなると陸地りくち震原しんげんからとほいために、はたまた海底地震かいていぢしん性質せいしつとして震動しんどう大搖おほゆれであるが、しかしながら緩漫かんまんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
風が陸地りくちの上をビュウビュウふきまくっています。雲はのようにはやくとんでいます。日がくれかかって、あたりがくらくなってきました。が、木からバラバラとおちてきました。
陸地りくちに進むにつれて、みずうみは大きくなり、その中の島やみさきも多くなりました。とある湖の岸べでは、一羽のオスのカモが、メスの前で、ていねいにおじぎをしていました。
それはちょうど今日こんにちボルネオのパプアじんやシンガポールあたりの海岸かいがんかけるのと同樣どうよう陸地りくちとの交通こうつうはたいてい小舟こぶねつたものです。(第二十七圖だいにじゆうしちず)なぜこんなところむのでせうか。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たゞ津浪つなみともなほど地震ぢしん最大級さいだいきゆうのものであるから、倒潰家屋とうかいかおくしようずる區域くえき數箇すうこくにけんわたることもあり、あるひ震原距離しんげんりより陸地りくちからあまとほいために、たん廣區域こうくいきわたつて大搖おほゆれのみをかん
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)