“性質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たち60.9%
せいしつ25.2%
うまれつき4.2%
ひと1.7%
さが1.7%
きだて0.8%
ひととなり0.8%
もちまえ0.8%
きしょう0.4%
こゝろ0.4%
おこころもち0.4%
こころばせ0.4%
しょうぶん0.4%
ところ0.4%
ひとがら0.4%
もちまへ0.4%
キヤラクター0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、野村と二川とは性格が正反対といっていゝほどで野村はく陽気な性質だったし、二川は煮え切らない引込思案の男だった。
黄鳥の嘆き (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
もしのような性質心得てゐると、落着出來るため、危急場合機宜する處置出來るようにもなるものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
萬一斯かる事あらんには、大納言殿(宗盛)は兄の内府にも似ず、暗弱性質なれば、より物の用に立つべくもあらず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
文公、そうだ君の名は文さんとか言ったね。からだはどうだね。」とばった顔の性質のよさそうな四十を越した男がすみから声をかけた。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
信実のところ私は、一葉女史を畏敬し、推服してもいたが、私の性質として何となく親しみがたく思っていた。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
温厚しい性質の麟は一歳違ひの其妹よりも熱の高い病人で居ながら、覗く度に自分に笑顏を作つて見せるのであつた。
巴里にて (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
優しい一方とのみみえる萩乃の性質に、どこかとして冒すべからざるところの見えるのは、この、生前先生ののぞまれたとおりに、勇烈確乎たる大精神が、この荒磯の襖とともに
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いかにってげ出したような性質がさする返答なればとて、十兵衛厭でござりまするとはあまりなる挨拶情愛のまるでわからぬ土人形でもこうは云うまじきを
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もう承知しておくれだッたのだから、くどく言うこともないのだが……。お前さんの性質だと……もうわかッてるんだから安心だが……。吉里さん、本統に頼むよ
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
跡に殘るは天地の間に生れ出でしまゝの我身瀧口時頼、とともに受繼ぎし濶達氣風再び欄漫と咲き出でて、こそ變れ、性質は戀せぬ前の瀧口に少しもはず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
却って悪い性質の女子でも、お殿様の性質を変えぬならば、その女子の方が御身の為また私共の為かと存じます。……一体、あの女子は、どこからお連れなされました。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次第に成長するにつけ、骨格尋常の犬にれ、性質雄々しくて、天晴れ頼もしき犬となりけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
やはり持って生まれた性質と見えまして、烈しいこともできず、烈しい言葉すらあまり使わず、見たところ女などには近よることもできない野暮天に見えますので
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
警察のやかましいぐらい平気でいるかと思ったら、また存外神経質で処女のように臆病な性質もあった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
飛天夜叉桂子の性質と、その力量とを知らないかららしい。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
如何に伐つて抛げ出したやうな性質が為する返答なればとて、十兵衞厭でござりまするとは余りなる挨拶、情愛の全で了らぬ土人形でも斯は云ふまじきを、さりとては恨めしいほど没義道な
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
人間の性質は倫理道徳の拘束によりてのみ建設すべきものにあらず、純美を尋ね、純理を探る、世の詩人たり、学者たる者、優に地平線的思想家の預り知らざる所に於て
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)