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ひと
ふりがな文庫
“
性質
(
ひと
)” の例文
「
文公
(
ぶんこう
)
、そうだ君の名は文さんとか言ったね。からだはどうだね。」と
角
(
かど
)
ばった顔の
性質
(
ひと
)
のよさそうな四十を越した男がすみから声をかけた。
窮死
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
知らぬ顔して鼻高々とその日その日を送りくさるか、あまりに
性質
(
ひと
)
のよ過ぎたる良人も良人なら面憎きのっそりめもまたのっそりめと、折にふれては八重縦横に
癇癪
(
かんしゃく
)
の虫
跳
(
は
)
ね廻らし
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
元来
性質
(
ひと
)
の良い邪推などの無い
旦那
(
だんな
)
だから多分気が附かなかっただろうと信じた。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
余りに
性質
(
ひと
)
の好過ぎたる
良人
(
うち
)
も良人なら面憎きのつそりめもまたのつそりめと、折にふれては八重縦横に癇癪の虫跳ね廻らし、
自己
(
おの
)
が小鬢の後毛上げても、ゑゝ焦つたいと罪の無き髪を掻きむしり
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
真実
(
ほんとう
)
にどうしたんだろう」とお源は思わず叫んだ。そして
徐々
(
そろそろ
)
逆上気味になって来た。「もしか知れたらどうする」。「知れるものかあの旦那は
性質
(
ひと
)
が良いもの」。「
性質
(
ひと
)
の良いは当にならない」。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
「
性質
(
ひと
)
の
善良
(
いい
)
のは
魯鈍
(
のろま
)
だ」。と
促急込
(
せきこ
)
んで
独
(
ひとり
)
問答をしていたが
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“性質”の意味
《名詞》
性 質(せいしつ)
ある対象を特徴づける形態や機能、傾向。
(出典:Wiktionary)
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
質
常用漢字
小5
部首:⾙
15画
“性質”で始まる語句
性質上