“せいしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
性質93.9%
生質1.5%
機根1.5%
青漆1.5%
静室1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるところに、性質せいしつちがった姉妹きょうだいがありました。おなはははらからまれたとは、どうしてもかんがえることができなかったほどであります。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
家に養ひ置わづかに兄弟二人の家内にして祿高ろくだか五百石を領し外に若黨わかたう二人下婢げぢよ一人中間小者共主從九人のくらしなり扨此喜内は學問を好み軍學武藝にも達し物がた生質せいしつなれば諸方より妻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ず右の女と夫婦ふうふになり小細工こざいくなどしてくらせしに生質せいしつ器用きようにて學問も出來其上醫道いだう心懸こゝろがけも有りしゆゑ森通仙もりつうせんと改名し外科げくわもつぱらとしてかたはら賣藥をひさぎ不自由もなく世を送りし中女子一人をまうけ名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それは真理にかない、衆生ひとびと機根せいしつかなう、というところから、「契経かいきょう」などとも訳されていますが、要するに聖人の説いたものが経です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
と小屋の中へ連れてきて、その子供の寝床を作ってやろうという考え——何気なく奥に見えた荷物のかぶせになっているむしろを五、六枚めくり取ると、その下から金紋のついた青漆せいしつつづらが三つ見えた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸将も来て、共に掻い抱き、静室せいしつに移して、典医にはかり、あらゆる手当を尽した。半刻ほどすると、孔明の面上に、ぽっと血色がよみがえってきた。——人々はほっと眉をひらき
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)