“きだて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気質63.6%
気立23.6%
氣質5.5%
性質3.6%
氣立3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は少し馬鹿のようではあったが、正直で優しい気質きだてを有っていた。池田が頂きの三角点の石に腰を下している傍に立って
恨なき殺人 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
「色と意気地を立てぬいて、気立きだてすいで」とはこの事である。かくして高尾たかお小紫こむらさきも出た。「いき」のうちには溌剌はつらつとして武士道の理想が生きている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
をとこらしうもをなごらしうもえて、獸類けだものらしうもゆるともない振舞ふるまひ! はてさて、あきてた。誓文せいもんわし今少もすこ立派りっぱ氣質きだてぢゃとおもうてゐたに。
温厚おとなしい性質きだてりん一歳ひとつ違ひのその妹よりも𤍠の高い病人で居ながら、のぞく度に自分に笑顔を作つて見せるのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いえ、やさしい氣立きだてでございますから、遺恨ゐこんなぞけるはずはございません。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)