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『恨なき殺人』
ふりがな文庫
『
恨なき殺人
(
うらみなきさつじん
)
』
七月初めの日が頭の上でカンカン照りはじめると、山の中は一しきり、ソヨリとした風もなくなっていた。マンゴク網を辷り落る鉱石の響きも、トロッコのきしる音も、すべてが物憂くだらけ切っていた。草木の葉はぐんなりと萎れて、ただ山中一杯にころがっている …
著者
宮島資夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新日本」1917(大正6)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約56分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間33分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
恐
(
おっ
)
宿酔
(
ふつかえい
)
岩片
(
ずり
)
例
(
ため
)
湿
(
し
)
冷笑
(
ひやか
)
私
(
わし
)
破片
(
かけ
)
茫然
(
ぼんやり
)
竪坑
(
たてあな
)
気質
(
きだて
)
指
(
ゆびさ
)
酒精
(
アルコール
)
酒店
(
さかみせ
)
𡘞
(
もっこ
)
作病
(
けびょう
)
謝罪
(
あやま
)
𨫤
(
ひ
)
裸体
(
はだか
)
膏
(
あぶら
)
猜
(
そね
)
点頭
(
うなず
)
情婦
(
いろ
)
安座
(
あぐら
)